島根県立八雲立つ風土記の丘

島根県立八雲立つ風土記の丘

島根県松江市南部(大庭地区・竹矢地区)、意宇川の下流域周辺は県内有数の古墳群域で、奈良時代には出雲国庁、出雲国分寺などが設置される、出雲文化発祥の地。島根県立八雲立つ風土記の丘の敷地内には、古代人の住居跡や古墳が点在、「島根県立八雲立つ風土記の丘資料館」では古代日本の源流を今に伝える歴史資料を展示紹介しています。

古代の出雲を学ぶなら、まず風土記の丘資料館へ

東西5㎞、南北4㎞の範囲を「八雲立つ風土記の丘」と称し、点在する史跡群をフィールド・ミュージアムとして総合的に保存・活用する施設。

「岡田山古墳群」では7基の古墳が確認され、全長24mの前方後円墳1号墳は銘文入大刀を出土したことで有名です。
「風土記植物園」では『出雲国風土記』に記されている植物のうち約100種が植栽され、全国で唯一の風土記植物園として知られています。

「島根県立八雲立つ風土記の丘資料館」の展示では、古代の出雲国府一帯(古代の地方都市)、東西4.8㎞、南北3.5㎞のエリアを1000分の1で復元したジオラマが秀逸。
人物埴輪群としては日本最古級(5世紀中頃)の石屋古墳出土埴輪などを展示する「出雲の埴輪」コーナー、岡田山1号墳出土の「額田部臣」銘文入り大刀(国の重要文化財)などを紹介する「古墳が語る出雲の盟主への足取り」など、縄文時代、弥生時代、古墳時代、律令制の幕開けと、この地の変遷をしっかりと学ぶことができます。

島根県立八雲立つ風土記の丘
名称 島根県立八雲立つ風土記の丘/しまねけんりつやくもたつふどきのおか
所在地 島根県松江市大庭町456
関連HP 島根県立八雲立つ風土記の丘公式ホームページ
電車・バスで JR松江駅から一畑バス八雲行き18分、風土記の丘入口下車、徒歩5分
ドライブで 山陰自動車道松江東ICから約3km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 島根県立八雲立つ風土記の丘 TEL:0852-23-2485/FAX:0852-23-2429
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
出雲国庁跡

出雲国庁跡

島根県松江市大草町、意宇平野(いうへいや)の中央南寄り、出雲国総社である六所神社周辺が奈良、平安時代に出雲国庁(出雲国府)のあった場所、出雲国庁跡と推測されています。つまりは、一帯の条里制の名残りをとどめる水田が国府ということに。昭和43年

六所神社

六所神社

島根県松江市大草町にある古社、六所神社(ろくしょじんじゃ)。律令時代の出雲国総社で、東側隣接地から出雲国庁の正殿あるいは後殿と推測される大型建築物の遺構が見つかっています。古代の出雲国は、意宇郡(おうぐん)、意宇平野が中心で、八重垣神社など

出雲国分寺跡

聖武天皇の勅願で742(天平14)年、五穀豊穣・国家鎮護のために国ごとに造られたのが国分寺(正式名は金光明四天王護国之寺、総国分寺は東大寺)。出雲国分寺跡は、金堂、講堂や回廊の跡がほぼ完全な形で出土している全国でも珍しい場所で、整備された礎

天平古道

天平古道

島根県松江市、聖武天皇の詔で創建された出雲国分寺に向かって南側から一直線に伸びる道が天平古道。奈良時代に造られた幅6m、全長486mの道で、国分寺へ通じる幹線道路だったことが想像できます(当時は石畳の道)。現在では土が盛られ舗装された農道と

神魂神社

神魂神社

島根県松江市大庭町にある神魂神社(かもすじんじゃ)は、出雲国造り家の祖を祀る古社で、神社自体が古代出雲文化を今に伝える文化遺産。「大庭の大宮さん」と地元では呼ばれています。祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)で、

八重垣神社

八重垣神社

日本神話で、素戔嗚尊(すさのうのみこと)が詠んだとされる日本最古の歌「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣つくるその八重垣を」の古歌で名高い神社が、島根県松江市の八重垣神社。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した素戔嗚尊と稲田姫命(くしなだひめの

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島根県松江市大草町、島根県立八雲立つ風土記の丘の敷地内にある古墳時代後期の古墳群が岡田山古墳。岡田山1号墳は墳長21.5mの前方後方墳で、大正4年にこの古墳横穴式石室から円頭大刀(えんとうのたち)など多くの副葬品が発見されています。岡田山1

島根県立八雲立つ風土記の丘・岡田山2号墳

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島根県松江市大草町、島根県立八雲立つ風土記の丘の敷地内にある古墳時代後期の古墳群が岡田山古墳。岡田山2号墳は、直径約43m、高さ6.5mの円墳で、出雲地方としては松江市大垣町の大塚古墳に次ぐ大きさ。現在も未発掘で、詳細は明らかになってはいま

 

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