須恵器の里(築山古墳)

須恵器の里(築山古墳)

岡山県瀬戸内市長船町の西須恵地区にある墳長82mの前方後円墳が築山古墳(つきやまこふん)。一帯は須恵器の里として整備され、すぐ北側に須恵古代館も建っています。古墳時代の中頃、朝鮮半島から伝わった須恵器は、備前国に根付き、現在の瀬戸内市長船町西須恵地区や牛窓町長浜地区には窯も造られています。

古墳時代中期の前方後円墳

築山古墳は、古墳時代中期の5世紀後半から6世紀前半に築造されたと推測される前方後円墳。
発掘調査から、墳丘は2段構造で、壇上には埴輪も並び、周囲には二重に濠がめぐらされていたことがわかっています。
後円部の墳頂中央にあった竪穴式石室は、明治40年に発掘されていますが、その際に墳頂部を削ったため、家型石棺が露出しています。
家型石棺は、熊本県宇土市産出の「阿蘇ピンク石」と推測され、瀬戸内と九州との交流、そしてはるか遠くから運ばれてきたことがわかります。

神人画像鏡、ガラス製勾玉、碧玉製管玉、鉄剣、鉄斧、直刀などが出土(東京国立博物館に収蔵)。
古墳の北側の須恵古代館があり、周辺の古墳や須恵器窯跡、西谷遺跡などを解説しています。

同じ、瀬戸内市長船町には墳長96mの前方後円墳の花光寺山古墳(築造は古墳時代前期後半の4世紀後半)があります。

須恵器の里(築山古墳)
名称 須恵器の里(築山古墳)/すえきのさと(つきやまこふん)
所在地 岡山県瀬戸内市長船町西須恵
関連HP 瀬戸内市公式ホームページ
ドライブで 山陽自動車道山陽ICから約17km
駐車場 須恵古代館駐車場(10台/無料)
問い合わせ 瀬戸内市文化観光部文化観光課 TEL:0869-22-3953/FAX:0869-22-3965
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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