2024年8月21日(水)、千葉県館山市洲崎(すのさき)で『洲崎神社例祭』が斎行。千葉県無形民俗文化財に指定されている「みのこ踊り」の奉納、そして神輿(みこし)が急な社殿の石段を下り降りる迫力ある神事「御浜出」がみどころです。洲崎は、阿波の忌部氏(いんべうじ)が上陸し、開発の拠点としたと伝えられる地。
神輿の石段下り「御浜出」はカメラマンも大注目!
毎年、2月の初午と8月21日の洲崎神社の例大祭に、境内で奉納されるのが「みのこ踊り」(千葉県無形民俗文化財「洲崎のミノコオドリ」)。
「弥勒踊り」(みろくおどり=世直しや豊作を祈念)と「鹿島踊り」(悪霊払い)の2種類からなり、昔は大人の男性が担っていましたが、現在は小学生の少女が踊りを伝承しています。
2人の音頭取りとひとり打つ太鼓を囲み、少女たちが輪になって踊ります。
最初に踊る「弥勒踊り」は右手に扇、左手に御幣(おんべ)を担ぎ、「ありがたや洲崎港に弥勒の船が続いた、ともえには伊勢と春日の・・・」といった音頭取りの踊り歌を伴奏に、手足をからませながら豊富な振りと動きで踊ります。
続く「鹿島踊り」は、御幣を地面に置き、右手に扇を持ち替えて、「鹿島踊りがよくまた揃った、爺も出てみろ孫つれて・・・」の歌に合わせ、編み笠をかぶった姿で踊ります。
ともに鹿島信仰、弥勒信仰を示すもので、静岡県の伊豆半島から神奈川県の湘南地方、房総に流布しています。
「みのこ踊り」(14:00〜)の奉納後に行なわれるのが神輿の石段下りで、例年は15:00頃〜。
大迫力の神輿の石段下りは、148段、傾斜30度の急角度の階段(厄祓坂)を神輿を揉みながら降り、「御浜出」します。
洲崎神社は石橋山合戦に敗れて安房へ逃れた源頼朝が戦勝祈願した神社。
祭神は、安房国開拓の神・天富命(あめのとみのみこと)の祖母・天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと=洲ノ神・すさきのかみ)。
神輿(神様)が浜に降りるのは、上陸した場所から、阿波の国を眺めるという意味合いがあるのかもしれません。
洲崎神社例祭|館山市|2024 | |
開催日時 | 2024年8月21日(水) |
所在地 | 千葉県館山市洲崎1344 |
場所 | 洲崎神社 |
関連HP | 館山市公式ホームページ |
電車・バスで | JR館山駅からJRバス洲崎方面行で30分、洲の崎神社前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 富津館山道路富浦ICから約16km |
問い合わせ | 館山市経済観光部観光みなと課 TEL:0470-22-2544/FAX:0470-24-2404 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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