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久保泉丸山遺跡

長崎自動車道の建設に伴う調査で、久保泉町川久保の丘陵から発見された遺跡が久保泉丸山遺跡。自動車道の用地になった関係で、現在は金立サービスエリアに隣接する金立公園(きんりゅうこうえん)内に移築され、野外歴史館として整備されています。

縄文時代後期の稲作を証明する土器が出土

久保泉丸山遺跡は、縄文時代後期から弥生時代前期にわたる118基の支石墓と、多彩な石室を持つ5~6世紀の古墳や中世墓も混在する複合遺跡。
縄文時代のものには甕棺(3基)、支石基(130余基)、石棺(3基)があり、古墳時代に築かれた古墳は10基あり、そのすべてが径4m〜14mの円墳です。
古墳からは、土器、鉄製品(剣・刀子・鏇・鉾・釧・斧・鏃等)、石製品(小玉・管玉・勾玉・琴柱形石製品)が出土しています。

とくに注目は縄文時代後期のもので、支石墓に供えられた多くの土器から、稲作を行なっていたことを裏付ける籾跡が発見されています。

一帯は「金立ハイウェイオアシス」となっており、長崎自動車道のドライブ途中で、遺跡の散策なども楽しめます。
また公園内には徐福伝説にちなんだ「徐福長寿館」もあるので寄り道を。

現在の遺構は長崎自動車道建設のため、現在地の南東500mにあった発掘場所から昭和58年に金立地区(金立公園)に移転復元させたもの。
1・2・6・7号墳石室は、遺跡移設工事でそっくり移設したもので、1・6・7号墳が竪穴式石室、2号墳が横穴式石室となっています。
移設後は野外博物館として公開されているのでぜひ見学を。

久保泉丸山遺跡
名称 久保泉丸山遺跡/くぼいずみまるやまいせき
所在地 佐賀県佐賀市金立町金立
関連HP 佐賀市公式ホーページ
電車・バスで JR佐賀駅から佐賀市営バス運転免許センター行きで27分、金立いこいの広場下車、徒歩10分
ドライブで 長崎自動車道佐賀大和ICから約5.8km。または、金立SAから徒歩5分
駐車場 金立いこいの広場駐車場(300台/無料)、長崎自動車道走行の場合は金立SA駐車場も利用可能
問い合わせ 佐賀市観光振興課 TEL:0952-40-7110
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

徐福長寿館

2017年10月17日

 

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