佐賀城

佐賀市にある佐賀城跡は、外様大名の佐賀藩鍋島氏の居城の跡。もとは戦国大名・龍造寺氏の居城だった村中城を、家臣でのちに佐賀藩主となる鍋島直茂、勝茂が拡張したもの。慶長年間に着手、1611(慶長16)年に完成しています。以来佐賀藩鍋島氏36万石の居城となりました。「日本100名城」にも選定。

佐賀藩鍋島氏の居城で、佐賀の乱の舞台

天守台の石垣
天守台への階段

幾重にも外堀を巡らし、万一攻撃を受けた際には主郭以外を水没させ敵の侵攻を防ぐ仕組みで「沈み城」とも呼ばれていました。

5層(外観4重)の天守を有する近代城郭で、亀甲城とも呼ばれる名城でしたが、明治7年の佐賀の乱で大半を焼失。
正門である鯱の門(しゃちのもん)、続櫓は1835(天保6)年の焼失後に再建されたもので、国の重要文化財になっています。
鯱の門には佐賀の乱の際の弾丸も残されているのでお見逃しなく。

佐賀城跡を囲むお濠一帯は佐賀城公園として整備され、日本の都市公園100選、日本の歴史公園100選にも選定されています。
桜、ツツジなどの名所で、桜の開花期には花見客で大いに賑わいをみせます。

平成16年に復元された本丸御殿は、「佐賀城本丸歴史館」となっています。
藩主の居間「御座間」のみ現存しています。
本丸御殿の一番奥にあり天保期の建物と見られる「御座の間」は、ペリーが来航時の開明的な藩主・鍋島直正(なべしまなおまさ)の居室となっていましたが、昭和33年に水ヶ江大木公園に南水会館として移築。
「佐賀城本丸歴史館」の建設とともに、城内に再移築されたもの。

鯱の門と続櫓
佐賀城
名称佐賀城/さがじょう
所在地佐賀県佐賀市城内2-13
関連HP佐賀城本丸歴史館公式ホームページ
電車・バスでJR佐賀駅から市営バス県庁・佐賀空港方面行きで10分、博物館前下車、徒歩5分
ドライブで長崎自動車道佐賀大和ICから約9.5km
駐車場佐賀城公園P1駐車場(42台/無料)、P2〜P4駐車場あり
問い合わせ佐賀市商業振興課 TEL:0952-40-7100
佐賀城本丸歴史館 TEL:0952-41-7550/FAX:0952-28-0220
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