佐賀市歴史民俗館は7棟の歴史的建造物の総称。その中心が旧古賀銀行です。明治18年、両替商をしていた古賀善平が設立した銀行で、佐賀県下の炭坑の好況を受け第七二国立銀行を譲り受けて業務を拡大、大正時代には県下最大の銀行となり、九州五大銀行の1つに数えられるまでに発展しました。
大正5年築のレトロな銀行建築がミュージアムとカフェに
佐賀市歴史民俗館・旧古賀銀行は、大正5年の増築当時の姿に復元したもの。
設計は、佐賀市の建築家、舟木右馬之助(ふなきうまのすけ/舟木工務所)。
ミュージアムとなった旧古賀銀行は、木造2階建て、レンガ張りの洋館の吹き抜けの空間を歴史資料館として活用しています。
内部には「九州五大銀行」の一つに数えられ繁栄を極めた大正5年当時の装飾を忠実に復元。
1階のレストラン&カフェ「浪漫座」では、レトロな雰囲気を楽しみながら、有明海特産のノリを使用した「焼きのりアイス」、浪漫座ランチ(ランチタイム、数量限定)、佐賀市名物の「シシリアンライス」などが味わえます。
古賀銀行は世界大恐慌、炭鉱産業の凋落の影響を受けて大正15年に休業、昭和8年に解散していますが、神埼市神埼町の旧長崎街道沿には大正3年築の旧古賀銀行神埼支店(国登録有形文化財)も残されています。
佐賀市歴史民俗館・旧古賀家は、明治17年、古賀銀行の頭取、古賀善平の住まいとして建てられ、その後料亭として利用されたもの。あわせて見学をおすすめ。
佐賀市歴史民俗館は、旧古賀銀行、旧古賀家、旧牛島家、旧三省銀行、旧福田家、旧森永家、旧久富家の7館で構成されています。
佐賀市歴史民俗館・旧古賀銀行 | |
名称 | 佐賀市歴史民俗館・旧古賀銀行/さがしれきしみんぞくかん・きゅうこがぎんこう |
所在地 | 佐賀県佐賀市柳町2-9 |
関連HP | 佐賀市歴史民俗館公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐賀駅から佐賀市営バス犬井道行きで8分、呉服元町下車、徒歩2分 |
ドライブで | 長崎自動車道佐賀大和ICから約8.5km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 佐賀市歴史民俗館 TEL:0952-22-6849 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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