静岡県静岡市駿河区、日本平山麓の緑に囲まれて建つ、ロダンのコレクションでも有名な内容充実の美術館が、静岡県立美術館。近代から現代まで、国内外の彫刻作品が設置されるアプローチ歩道が、入口まで300mにわたって続き、気分を盛り上げてくれます。
「ロダン館」にはロダンの彫刻32点を展示
収蔵作品は、山水・風景画を中心に、版画、工芸、書など多岐にわたる本館(自然石を使った2階建て)と、『考える人』をはじめとする、ロダンの彫刻32点がメインの「ロダン館」(ロダン・ウイング)とに分かれ、本館2階に展覧会のチケット売場、展示場の入口、ミュージアムショップがあり、ロダン館と連絡。
本館の企画展などで展示されるコレクションも、歌川広重の『東海道五拾三次』(保永堂版)やクロード・モネ 《ルーアンのセーヌ川》、クロード・ロラン《笛を吹く人物のいる牧歌的風景》、ポ-ル・ゴ-ギャン《家畜番の少女(Gardeuse de Porcs)》など充実。
徳川慶喜が明治初期に描いた《風景》も収蔵されています。
また静岡らしく狩野探幽『富士山図』など富士山に関する絵画も100点以上収集し、日本屈指の「富士山コレクション」となっています。
天気が悪い日でもここに来れば見事な富士山に出会うことができるというわけです。
本館1階にはレストラン「Rodin Terrace」があり、企画展解散期間中にのみ営業。
ロダン館へは、本館2階第7展示室からブリッジ・ギャラリーで移動。
ラグビーボール状のガラス天井から自然光が注ぎ込む中に、高さ6m20cmの《地獄の門》、ロダンの彫刻の中で、最もなじみ深い《考える人》、名古屋の生まれの太田ひさがモデルの《花子のマスク》など32点のロダンの彫刻が展示されています。
ロダン館では目の不自由な人のために、彫刻作品を触って鑑賞する「タッチ・ツアー」も用意されています(予約制)。
ちなみに、国内のロダンコレクションは、国立西洋美術館にある松方幸次郎収集による「松方コレクション」53点が有名ですが、県立の施設としてのコレクションが充実する静岡県立美術館は、わざわざ訪れる価値があります。
静岡県立美術館 | |
名称 | 静岡県立美術館/しずおかけんりつびじゅつかん |
所在地 | 静岡県静岡市駿河区谷田53-2 |
関連HP | 静岡県立美術館公式ホームページ |
電車・バスで | JR静岡駅から静鉄バス県立美術館行きで10分、終点下車、すぐ |
ドライブで | 東名高速道路清水IC、静岡ICから約9km |
駐車場 | 450台/無料 |
問い合わせ | 静岡県立美術館 TEL:054-263-5755 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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