十国峠展望台

十国峠展望台

伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、武蔵、相模、安房、上総、下総の10国と、大島、新島など5島を望むことができることからその名がついた、十国峠。晴れた日には富士山や、遠く伊豆七島まで眺望し、360度の大パノラマ。箱根十国峠レストハウスから山頂(日金山)へは箱根十国峠パノラマケーブルカーを使って3分で十国峠展望台に立つことができます。

十国五島を望む大パノラマが自慢の展望台

十国峠展望台

ケーブルカーの乗り場は、箱根と熱海を結ぶ静岡県道20号(熱海箱根峠線)の途中、箱根十国峠レストハウスにあります。
伊豆箱根鉄道の前身である駿豆鉄道(大正5年創業)が十国峠に展望台を築いたのは昭和13年、ケーブルカーがかかったのは昭和31年のこと。

『万葉集』で「伊豆高嶺」と詠われたのがこの十国峠で、古くは久地良山(くじらやま)、日金山(ひがねさん)と呼ばれ、伊豆箱根屈指のパワースポットで、修験の地でもあった伊豆大権現(現在の伊豆山神社)もこの山上に鎮座していました。
風衝(ふうしょう)によりハコネダケ、アズマササ、ミヤクマザサなどの笹とハンノキ、アセビなどの低木林しか茂らず、疑似森林限界といった感じで、木がないので眺望が広がります。

久地良山は岩手の地では鯨山と呼ばれ、船乗りたちが目印にし手を合わせた山とも。
山上にある日金山東光寺は、伊豆大権現の本宮(日金山本宮)の流れをくむ古寺で、本尊は源頼朝の寄進。

ちなみに十国峠は伊豆(かつては遙か南の島だった)と本州の衝突以降にできた湯河原火山という古い火山の一部。
伊豆諸島の島々も眺望し、伊豆半島の成り立ちを物語るさまざまな地形を一望できることから伊豆半島ジオパークのジオサイトにもなっています。

十国峠展望台
十国峠展望台
名称十国峠展望台/じっこくとうげてんぼうだい
所在地静岡県田方郡函南町桑原十国峠
関連HP伊豆箱根鉄道公式ホームページ
電車・バスでJR熱海駅から伊豆箱根バス十国峠・箱根方面行きで35分、十国峠登り口下車、ケーブルカーで3分
ドライブで小田原厚木道路小田原西ICから約23km
駐車場十国峠レストハウス駐車場(320台/無料)
問い合わせ十国峠パノラマケーブルカー TEL:0557-81-6895
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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