竹採公園

竹採公園

静岡県富士市比奈地区にあり、『竹取物語』の主人公、かぐや姫が生まれたという伝説の竹やぶが残される公園が、竹採公園。かぐや姫が誕生したという竹やぶは現在、0.6haの竹採公園として整備され、園内には『竹取物語』発祥の地を裏付ける「竹採塚」も残されています。

『竹取物語』の舞台となった伝説の竹やぶ

竹採公園

竹採塚は、縦横40cmほどの自然石。
表面には「竹採塚」の3文字が刻まれています。
かぐや姫が振り返ったという「見返り坂」など、『竹取物語』の舞台が再現され、歩くだけで伝説の世界を楽しむことができます。

日本最古の物語ともいわれる『竹取物語』(『竹取翁の物語』)はその登場人物から奈良時代(または平安時代)の話で、平安時代前期に完成したと推測されていますが、物語の結末で、富士の山(士に富む山)が登場するということから富士市は竹取物語由来の地とPRしているのです。

平安時代中期に編纂された辞書『和名類聚抄』(わみょうるいじゅしょう)には、駿河国富士郡九郷のひとつとして姫名郷(ひなごう)が記されていますが、これが現在の比奈地区。
この地に伝わる話ではかぐや姫は月ではなく富士山に帰っているのです。

これは、中世の富士山信仰の各寺に伝わる『富士山縁起』に起因するとも考えられます。
富士山信仰の浅間大菩薩(浅間大神)=女神と考えから、富士山の仙女伝承が、『富士山縁起』で富士山とかぐや姫を結びつけて、「赫野姫」が誕生したのだと推測できます。
竹採公園も実は白隠禅師(1685年~1768年)が開山した無量寿禅寺跡で、白隠がこの地をかぐや姫生誕地と宣言したのです。

『竹取物語』の作者には諸説あり今も特定されていません。
かぐや姫が住んでいた場所は京都府京田辺市、奈良県北葛城郡広陵町も名乗りを上げていて、こちらも諸説紛紛。
富士市比奈地区も候補のひとつです。
南北朝時代中期に成立した『神道集』や、『曽我物語』では、富士郡で起きたこととされているので、比奈地区もも有力な候補地。
富士山麓に京から伝わった『竹取翁の物語』が富士山信仰と結びつき、富士山信仰の浅間大菩薩と結びついて『富士山縁起』の「赫野姫」が生まれ、さらに江戸時代になって白隠によって「かぐや姫」となったというのが真相なのかもしれません。

竹採公園
名称 竹採公園/たけとりこうえん
所在地 静岡県富士市比奈2085-4
関連HP 富士宮市公式ホームページ
電車・バスで 岳南鉄道比奈駅から徒歩15分
ドライブで 東名高速道路富士ICから約5km
駐車場 8台/無料
問い合わせ 富士市みどりの課 TEL:0545-55-2795/FAX:0545-53-2772
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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