煌めきの丘

静岡県沼津市井田、伊豆の西海岸を沼津と土肥温泉（といおんせん）を結んで走る静岡県道17号（沼津土肥線）沿いにある絶景の展望地が煌めきの丘（きらめきのおか）。海面がキラキラと輝いて見えるというのが名の由来ですが、井田海水浴場を眼下に海上に富士山を望む景観は、伊豆屈指の絶景です。

伊豆西海岸、井田にある絶景の富士ビュースポット

すぐ下に明神池がありますが、これは大瀬崎や戸田御浜岬と同様に砂嘴（さし）だった名残で、砂嘴が発達して、入江を閉じて池として残ったもの。
明神池と煌めきの丘の間には、井田松江古墳群（いだすんごうこふんぐん）があり、煌めきの丘から階段を下った場所に18号墳が発掘時そのままの姿で保存され（奥行8m、幅1.5mの横穴式石室）、石棺が保存されています。
古墳時代後期（1300年前～1400年前）と推測され、出土品は「戸田造船郷土資料博物館」に収蔵展示されています。

海岸にまで山が迫る井田は、80万年前～40万年前に火山活動を繰り返した井田火山の名残りで、井田集落は井田火山の西側が浸食されたもの。
井田から北の大瀬崎（おせざき）にかけては井田火山の噴出物に覆われ、煌めきの丘から富士山を眺めた際に、富士山の右側に来る、井田トンネル近くで最大200mにもなる海食崖は、井田火山の西側、噴出物の露頭ということになります。

井田、井田の明神池は伊豆半島ジオパーク（ユネスコ世界ジオパーク）のジオサイトになっています。