静岡県伊東市、城ヶ崎海岸の富戸側の海岸線を歩く自然探勝路が、城ヶ崎ピクニカルコース。富士箱根伊豆国立公園の遊歩道で、富戸港(ふとこう)側のぼら納屋を起点に、ぼら納屋〜門脇つり橋(海の吊り橋)〜門脇埼灯台〜伊豆海洋公園と歩く3km、所要1時間30分のコースで、ファミリーにもおすすめです。
富戸港と伊豆海洋公園を結ぶ、3kmのシーサイドハイキング
城ヶ崎海岸は、4000年前の大室山の爆発で流出した溶岩流で形成される海岸で、柱状節理、海蝕洞などが発達、絶景の海岸線を生み出しています。
複雑に入り組んだ海岸線には、根と呼ばれる小さな岬部分がありますが、これは溶岩の岩脈が固く、海食から取り残された部分です。
門脇つり橋がかかるのは、半四郎落としと呼ばれ、漆喰の原料となるトジ(海藻)を取りに行った半四郎が背負った荷の重さで転落したという伝説の入江にかかりますが、実は海蝕洞(溶岩洞穴)の天井部分が崩落して細長い入江になったもの。
城ヶ崎ピクニカルコースは、高所恐怖症で吊り橋を渡ることのできない人のために迂回路も用意されています。
門脇つり橋の北詰の「かどかけ」と呼ばれる溶岩台地には、『城ヶ崎ブルース』歌碑が立っています。
『城ヶ崎ブルース』(作詞・星野哲郎、作曲・関野幾生)は、昭和43年に発売された黒沢明とロス・プリモスのムード歌謡です。
ぼら納屋は、文字通り、江戸時代から昭和30年代まで行なわれたボラ漁の漁業基地となった小屋を、食事処に再生したもの。
ぼら納屋近くの海岸(断崖上)には、ボラ漁の見張り小屋・指揮所となった富戸の魚見小屋も保存されています(立ち入ることはできません)。
ぼら納屋〜門脇埼灯台の間には、黒船来航を監視した砲台の跡もあり、復元した大砲が歩道沿いに設置されています。
富戸側を起点とした際には、富戸港の市場入口バス停(伊豆高原駅、伊東駅から東海バス利用)下車。
終点の伊豆海洋公園で、伊豆高原駅行き、伊東駅行きの路線バス(東海バス)に乗車できます。
東海バスフリーきっぷ「伊東・伊豆高原2日券」も利用可能。
車の場合は、富戸港、もしくは伊豆海洋公園の駐車場を利用。
伊豆海洋公園では、八幡野港へとさらに海岸線を歩く城ヶ崎自然研究路(6km)に接続し、ゴールの伊豆高原駅まで所要は3時間35分。
城ヶ崎ピクニカルコース コースタイム
市場入口バス停〜(徒歩15分)〜ぼら納屋〜(徒歩35分)〜門脇埼灯台〜(徒歩40分)〜伊豆海洋公園
城ヶ崎ピクニカルコース | |
名称 | 城ヶ崎ピクニカルコース/じょうがさきぴくにかるこーす |
所在地 | 静岡県伊東市富戸 |
電車・バスで | JR・伊豆急行線伊東駅から東海バス伊豆高原行きで34分、市場入口下車 |
ドライブで | 西湘バイパス石橋ICから約53km |
駐車場 | 伊豆海洋公園駐車場(200台/有料)、富戸港駐車場(30台/有料) |
問い合わせ | 伊東観光協会案内所 TEL:0557-37-6105 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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