日本長距離フェリー協会によれば、日本国内の長距離フェリーは15航路ありますが、そのうち航海距離が1000kmを超えるのは、わずかに3航路。時間的にも40時間と最長で、航海距離も1330kmの長さを誇るのが、太平洋フェリーの名古屋〜仙台〜苫小牧です。
40時間乗船しても飽きることがない船旅
名古屋港を1日目の19:00に出航し、仙台港に翌日の16:40に入港。
苫小牧まで乗船の際は下船は許されず、19:40に出航、苫小牧港に3日目の11:00に着岸します。
就航するのは「いしかり」、「きそ」で、名古屋港〜苫小牧港を通しで運航するのは隔日、仙台〜苫小牧の区間運航にフェリー「きたかみ」が加わって、この区間は毎日運行の態勢となっています。
「エーゲ海の輝き」をテーマにしたフェリー「いしかり」は就航から現在(2024年3月)まで31年連続で「フェリーオブ・ザ・イヤー」を獲得、そして姉妹船の「きそ」も劣らぬ内容で、上等船室を予約すればゴージャスな船旅が約束されます。
実際に名古屋から苫小牧まで通しで乗船してみると、展望大浴場で入浴、シアターラウンジでのラウンジショー、映画鑑賞(様々なジャンルのアーティストによるラウンジショーは、名古屋〜仙台は20:00〜、仙台〜苫小牧は20:30〜/ラウンジショーは不定期開催で映画は毎日上映)、カラオケルーム、キッズルーム、マッサージ機コーナー、ゲームコーナーの利用、デッキで遊んだりと、ファミリーやグループなら、飽きることはないでしょう。
楽しみは食事時間で、名鉄系の太平洋フェリーだけに、朝、昼、夜と、名鉄ホテル並みのブッフェを味わうことができます(コスパもいいと思われます)。
節約のため、弁当を持参し、椅子が配された展望通路「プロムナード」などのパブリックスペースで海を眺めながら味わうという人も見かけますが、朝昼夜と、レストランで味わうのは、やはり船旅の醍醐味でしょう。
初日の夕食は出港1時間前から営業するので、少し早めに乗船して、船内でまずは夕食という手も。
船好きなら、日本最長の航路、ぜひ一度体験をおすすめします。
日本最長の移動距離を誇るフェリーは、1330kmを誇る太平洋フェリー(名古屋〜仙台〜苫小牧) | |
関連HP | 太平洋フェリー公式ホームページ |
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