2024年8月5日(月)〜8月7日(水)15:00〜21:00(7日は20:00まで)、秋田県湯沢市の市街地一円で『七夕絵どうろうまつり』が開催。江戸時代中期の元禄15年(1702年)、秋田藩佐竹南家・7代の佐竹義安に京から輿入れした関白・鷹司兼煕(たかつかさ かねひろ)の姫君が、五色の短冊に郷愁を託し、青竹に飾りつけたのが始まりとか。
灯明りで先祖の霊を案内する「絵どうろう」
元禄15年(1702年)の佐竹義安の婚礼ですが、湯沢は、久保田藩領で、公卿の姫君が地方の一豪族に嫁入りするのは前例がないことだったため、鷹司家の諸太夫の養女となり、そこから輿入れするかたちになっています。
京を離れた姫君が、都への郷愁を五色の短冊に託し、青竹に飾りつけたのが始まりというのもうなづけるものがあります。
湯沢(佐竹南家の所領)では江戸時代から行事の際に「絵どうろう」を吊るすのが風習でしたが、七夕に「絵どうろう」が登場したのは明治の初め、仙台から来た野口栄吉が仙台風の七夕(星祭)を加味して描いたものが最初。
浮世絵や美人画が描かれた大小150基の「絵どうろう」が、夕闇に包まれる町を艶やかに彩ります。
「絵どうろう」の制作には題材探し、下絵描き、縁取り(図案を墨で縁取り)、そして立体感を出しての着色と2ヶ月を要するのだとか。
「湯沢市絵どうろう保存会」が主催する「絵どうろう」講習会なども開かれ、地域をあげて伝統文化の保存に尽力しています。
『七夕絵どうろうまつり』期間中、各家々では青竹に五色の短冊や吹流しなどを吊り下げて門前に飾るほか、浮世絵美人が描かれた大・小百数十基の「絵どうろう」が大町商店街、ジークブルガー通り(中央通り商店街)、サンロード商店街通りに下げられます。
柳町商店街では、19:30〜20:00の間、アーケードの照明を消し、「絵どうろう」の明かりが夜の闇に浮かび上がる幻想的な雰囲気を味わうことができ、近年ではSNSで注目度もアップ。
8月8日には『雄勝大花火大会』も開催。
なお、雄勝郡会議事堂記念館の2階展示室では、8基の絵どうろうを1年を通して展示しています。
七夕絵どうろうまつり|湯沢市|2024 | |
開催日時 | 2024年8月5日(月)〜8月7日(水) |
所在地 | 秋田県湯沢市 |
場所 | 大町商店街、ジークブルガー通り(中央通り商店街)、サンロード商店街通り |
関連HP | 湯沢市公式ホームページ |
電車・バスで | JR奥羽本線湯沢駅から徒歩1分 |
ドライブで | 湯沢横手道路湯沢ICから約1.5km |
駐車場 | 臨時駐車場、または、周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 湯沢市観光物産協会 TEL:0183-73-0415 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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