日光東照宮、陽明門をくぐった右手、奥宮への入口近くにあるのが祈祷殿(きとうでん)。寛永12年(1635年)に建てられた入母屋造、銅瓦葺きの建物で、国の重要文化財。上社務所ともいわれますが、結婚式や初宮詣、七五三詣、家内安全、商売繁盛などのご祈祷(きとう)が行なわれるので、祈祷殿と称しています。
廃仏毀釈の荒波を逃れ、上社務所として存続
明治初年の神仏分離(天台宗の日光山輪王寺境内)までは、不動明王、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)という台密(たいみつ=天台宗に伝わる密教)的な五大明王が祀られ、護摩を焚いて天下太平を祈願した場所でした。
明治初年の神仏分離、廃仏毀釈の荒波で、仏教的色彩が強いために破却される危機がありましたが、上社務所とすることでそれを免れています。
ここに安置されていた五大明王は、中禅寺湖畔の中禅寺(日光山輪王寺の別院)・五大堂に遷されています。
日光東照宮・祈祷殿 | |
名称 | 日光東照宮・祈祷殿/にっこうとうしょうぐう・きとうでん |
所在地 | 栃木県日光市山内2301 |
関連HP | 日光東照宮公式ホームページ |
電車・バスで | 東武日光駅から東武バス世界遺産めぐりで勝道上人像前下車、徒歩10分 |
ドライブで | 日光宇都宮道路日光ICから約3km |
駐車場 | 100台/有料 |
問い合わせ | 日光東照宮社務所 TEL:0288-54-0560/FAX:0288-54-0061 |
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