日本三大物語とは!?

日本三大物語

『源氏物語』、『平家物語』、そして現存する日本最古の物語という『竹取物語』が日本三大物語です。このほか、日本三大古典(『源氏物語』、『徒然草』、『枕草子』)、さらには「日本三大随筆」(『枕草子』、『方丈記』、『徒然草』)がありますが、それぞれの知名度は三大物語にはかないません。

竹取物語| The Tale of the Bamboo Cutter

日本三大物語

設立年代:平安時代前期
作者:不詳/藤原氏に関係する貴族?
内容:翁が竹林にでかけると、光り輝く竹があり、近寄ってみると、中には三寸ほど(約9cm)のかわいい女の子が
成長した娘は、その美貌が都の公達にも知られますが、5人の公達が求婚に失敗、ついには帝からも求婚されるように
帝と和歌を遣り取りするようになって3年の月日が経った頃、月を眺めては思案にくれるような日が続き、ついには月の都へと旅立ったのです
『竹取物語』は通称で、『竹取の翁』、『かぐや姫の物語』 というのが平安時代の呼称です
ゆかりの地:岩波文庫や新潮文庫などの『竹取物語』で、竹取の翁は奈良県広陵町に拠点を置く豪族と記されているため、広陵町は「かぐや姫のふるさと」ということに
静岡県富士市も候補で月に帰るのではなく、富士山に帰るとしています(富士山かぐや姫ミュージアム、舞台の地とPRする竹採公園があります)

源氏物語|全54帖 The Tale of Genji

日本三大物語

設立年代:平安時代中期
作者:紫式部
内容:源氏(光源氏)を主人公に、和歌795首を詠み込んだ物語を通して当時の貴族社会を描いた物語
光源氏の妻は紫の上(むらさきのうえ)ですが、「永遠の女性」は初恋の女性・藤壺(ふじつぼ=藤壺の宮)
ゆかりの地:光源氏が生まれた京都御所 、紫式部が『源氏物語』を執筆した廬山寺、光源氏のモデルとされる源融の山荘跡・清凉寺、『賢木の巻』で光源氏が参籠した雲林院、堀川鞍馬口にある紫式部の墓、光源氏の邸宅・六条院のモデルとなった渉成園・河原院跡、母・桐壺更衣と紫上の葬儀が行なわれた六道皇寺、光源氏のモデル源融の別荘を模した平等院、『宇治十帖』ゆかりの地に建つ源氏物語ミュージアムなど

平家物語|全12巻 Heike Monogatari(The Tale of the Taira family)

日本三大物語

設立年代:鎌倉時代/仁治元年(1240年)以前
作者:作者不詳/『徒然草』(兼好法師作)には信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)の作とあります
内容:琵琶法師が日本各地を巡って口承で伝えてきた語り本と読み物として増補された読み本があり、「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声(こえ)、諸行(しょぎょう)無常の響きあり。娑羅双樹(しゃらそうじゅ)の花の色、盛者必哀(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらは(わ)す。おごれる人も久しからず、唯(ただ)春の夜(よ)の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ」で知られます
ゆかりの地:祇園精舎は当時の祇園寺(祇園信仰発祥の地)、現在の八坂神社です
源平合戦の地として須磨浦、屋島、壇ノ浦、そして源平合戦で没した幼帝・安徳天皇を祀る赤間神宮など、京都市内にも多数あります

日本三大物語とは!?
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