北九州モノレールの小倉駅〜平和通り駅〜旦過駅(企画乗車券「100円モノレール」)と、若桜鉄道(郡家駅~八頭高前駅間)、北大阪急行の初乗り運賃は乗車券100円ですが、100円を切る初乗り90円というのは、全国にただ1ヶ所あるだけです。それが箱根登山ケーブルカー(小田急箱根鋼索線)です。
輸送人員が多く、あまり電気代もかからないから、安い!?

箱根登山ケーブルカー(小田急箱根鋼索線)は鋼索鉄道で、鉄道の仲間。
箱根登山電車(小田急箱鉄道線)の強羅駅と、箱根ロープウェイに接続する早雲山駅を結ぶケーブルカーで、小田急系の「箱根フリーパス」で乗車できる箱根ゴールデンコースの一部です。
箱根登山ケーブルカー(小田急箱根鋼索線)には公園下、公園上、中強羅、上強羅と4駅もの中間駅があり、いずれの区間も初乗り90円となっています(強羅駅〜早雲山駅は430円)。
沿線には箱根強羅公園、箱根美術館、別荘、旅館などもあり、意外に利用者も多く、運転本数も日中なら1時間3本あります。
公園下、公園上という駅名は箱根強羅公園との位置関係から。
箱根登山ケーブルカーは2021年12月1日に開業100周年を迎え、日本では近鉄生駒鋼索線に次いで2番目に古いケーブルカーです。
登り、下りの車両が、1340mの索条(ワイヤーロープ)で結ばれる「つるべ式」で、実は下りの重さで登りの車両を引き上げるので、電気をあまり使わないエコな乗り物なんだとか。
それがエコノミーな運賃につながっているのかもしれません。
乗務員室にいるのは運転士でなく実は車掌で、途中駅でのドア開閉作業を担当しています(運転は山上の早雲山駅で行なっています)。
小田急箱根の車内では路線の北側を「ロープ側」、南側(箱根強羅公園、箱根美術館側)を「美術館側」と呼び分けています。
箱根登山電車は粘着鉄道としては日本一の急勾配の80‰ですが、乗り継いだ箱根登山ケーブルカー(小田急箱根鋼索線)は、最大でも200‰と実は日本一緩やかな勾配を登るケーブルカー。
そのため車内もケーブルカーとしては珍しいロングシートになっています(紅葉シーズンなど旅客輸送人員が多いため)。

日本一安い乗車券は、90円! しかも「大観光地」の箱根に! | |
名称 | 箱根登山ケーブルカー/はこねとざんけーぶるかー |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町強羅 |
関連HP | 箱根登山ケーブルカー公式ホームページ |
問い合わせ | 箱根登山鉄道鉄道部 TEL:0465-32-6823/FAX:0465-32-6863 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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