東京都東村山市美住町にある地域住民によって運営されるユニークな図書館が、くめがわ電車図書館。5000冊もの本が収蔵される電車は、西武鉄道の旧101系クハ1150。昭和46年に先頭車として製造された車両で、平成10年に黄色の西武カラーとなり、平成12年に廃車後、東村山市に搬入されています。
電車のなかに絵本、児童書を中心に5000冊が並ぶ
東村山に市立の図書館がない昭和42年、久米川公団住宅の自治会が中心となり、西武鉄道の廃車(311系クハ1311/ベージュと赤の車両で通称「赤電」)を貰い受けて開館したのが始まり。
久米川団地の建て替えの際に(現在はURグリーンタウン美住一番街)、旧車両の老朽化から廃止の危機もありましたが、新たにクハ1150を導入して存続。
絵本、児童書を中心に5000冊が並んでいますが(東村山市の補助金を利用して、毎年150冊ほど入れ替え)、今でも市立図書館の分館ではなく、あくまでも地域の文庫という立場になっています。
内部には書庫と昔のままのロングシートの座席があり、座って本が読める仕組み。
塗装関係の会社の経営者たちが運営するボランティア団体「塗魂ペインターズ」が、再塗装をしたりして維持管理に協力しているんだとか。
通常は水・土曜の午後のみ開館なので、開館日と開館時間を、東村山市の関連HPや、くめがわ電車図書館のTwitterなどで確認してから、訪問を。
くめがわ電車図書館 | |
名称 | くめがわ電車図書館/くめがわでんしゃとしょかん |
所在地 | 東京都東村山市美住町1-4-1 |
関連HP | 東村山市公式ホームページ |
電車・バスで | 西武多摩湖線八坂駅から徒歩10分。または、西武新宿線久米川駅から東村山駅西口行きバスでグリーンタウン西下車、徒歩2分 |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag