東京都小金井市、都立小金井公園内にある江戸東京たてもの園・センターゾーンにあるビジターセンターは、旧光華殿を再生したもの。光華殿は昭和15年、宮城前広場(現・皇居前広場)で行なわれた『紀元二千六百年式典』のために仮設された式殿で、昭和16年に小金井大緑地(現・小金井公園)に移築されています。
『紀元二千六百年式典』の式殿を移築
江戸東京たてもの園のある小金井公園も、昭和15年、紀元二千六百年記念事業(記紀の記載から弥生時代の紀元前660年を「皇紀元年」と定め、軍国主義化、国威発揚を背景に、神武天皇即位から2600年を奉祝し、日中戦争の戦時下に、神国日本を強調)で計画された小金井大緑地が前身。
東京緑地計画で、砧(きぬた/80ha)、神代(71.5ha)、小金井(91ha)、舎人(101ha)、水元(169ha)、篠崎(現・江戸川区/124ha)の6ヶ所に設けられた大緑地のひとつです。
『紀元二千六百年式典』は、長引く日中戦争下で、国民が窮乏していたこともあり、物資不足を反映して、参加者への接待も簡素化されています。
式典のために築かれた寝殿造の建物が光華殿で、大蔵省営繕部管財局の設計、清水組の施工。
木造平屋建てで、竣工当時は杉皮葺きでした。
小金井大緑地に移設後は、文部省教学局の教学練成所として使われ、戦後は空襲で被災した学習院中等科小金井校の教室として使用されています(戦後、昭和24年までは西隣りに東宮御仮寓所があり、後に平成天皇となる皇太子の仮寓所になっていました)。
小金井公園が開園後は、武蔵野郷土館の展示室として使われ、江戸東京たてもの園開館とともにビジターセンターになっています。
江戸東京たてもの園・ビジターセンター(旧光華殿) | |
名称 | 江戸東京たてもの園・ビジターセンター(旧光華殿)/えどとうきょうたてものえん・びじたーせんたー(きゅうこうかでん) |
所在地 | 東京都小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内 |
関連HP | 江戸東京たてもの園公式ホームページ |
電車・バスで | JR武蔵小金井駅から西武バス、小金井公園西口下車。または、関東バス三鷹駅行きで江戸東京たてもの園前、小金井公園前、スポーツセンター入口、下車 |
ドライブで | 中央自動車道調布ICから約8km |
駐車場 | 小金井公園第1駐車場(454台/有料)・第2駐車場(114台/有料) |
問い合わせ | 江戸東京たてもの園 TEL:042-388-3300 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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