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奥多摩湖ロープウェイ三頭山口駅跡

奥多摩湖ロープウェイ三頭山口駅跡

東京都西多摩郡奥多摩町、「東京都の水瓶」小河内ダムの完成で誕生した奥多摩湖(小河内貯水池)周辺の観光化の一環で、湖を渡るロープウェイが運行され、その駅だった跡が、奥多摩湖ロープウェイ三頭山口駅跡(おくたまろーぷうぇいみとうさんぐちえきあと)。廃墟となって現存しています。

昭和37年〜昭和41年、奥多摩湖にあったロープウェイ

ゴンドラ「みとう号」

現在の西東京バス・中奥多摩湖停留所周辺にあった川野駅と、奥多摩湖の対岸にあった三頭橋東側・旧奥多摩有料道路の料金所付近の三頭山口駅を結び、小河内観光開発(後の奥多摩湖観光)が運営した三線交走式ロープウェイで、『1964年東京オリンピック』を待ちわびる昭和37年1月29日に営業を開始。
全長621.45mという短い路線で、日本ケーブル製36名乗りのゴンドラが対岸とを結んでいました。
両端の高低差はわずかに0.65mというフラットな索道でした。

秒速3mというスピードなので4分ほどで対岸に渡ることができ、運行時代のキャッチコピーは「日本に唯一つ・湖上を渡るロープウェイで、当時のパンフレットには三頭山口駅側にはスケート場、三頭山へのリフトも描かれています。
小河内観光開発は、峰谷橋の奥には小河内温泉ヘルスセンター(現・峰谷川渓流釣場の場所)も営業し、奥多摩観光の一躍を担っていました。

当初は高度経済成長の最中、観光・ハイキングブームの始まりで、集客がありましたが、湖上横断の橋が完成したことなどから、対岸に車やバスで渡ることができるようになり、昭和41年12月1日に休業。
そのまま廃止されています。

川野駅跡には「くもとり号」、三頭山口駅跡には「みとう号」という2基のゴンドラが現存していますが、駅舎跡は荒廃が進んでいるので立ち入りは厳禁。

東京都内にあるロープウェイ(普通索道)は、京王よみうりランド駅と遊園地「よみうりランド」を結ぶゴンドラ「スカイシャトル」のみですが、会社は神奈川県川崎市多摩区側なので、会社が都内にあるロープウェイはゼロということになります。

ちなみに三頭橋は、あまり知られていませんが、都道の最西端です。

奥多摩湖ロープウェイ三頭山口駅跡
名称 奥多摩湖ロープウェイ三頭山口駅跡/おくたまろーぷうぇいみとうさんぐちえきあと
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町川野872
電車・バスで JR奥多摩駅から西東京バス小菅の湯行きで37分、陣屋下車、徒歩10分
ドライブで 圏央道青梅ICから約38km
駐車場 川野駐車場(無料)を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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