最後発で日本一新しい「鳥取県立美術館」が2025年3月30日オープン!

2025年3月30日、日本で最後発で、かつ日本でもっとも新しい県立美術館として鳥取県倉吉市の倉吉市パークスクエアに「鳥取県立美術館」がオープン。アンディ・ウォーホルの作品『ブリロの箱』5個を2022年9月に3億円で購入するなど、オープン前から話題のミュージアムですが、いよいよ開館に。

アンディ・ウォーホルの作品が目玉に!

アンディ・ウォーホルの代表作でもある『ブリロの箱』は、洗剤付きのタワシの包装箱をベニヤ板の箱に描いた作品で、1点はウォーホルが手がけ6831万円、残り4点はウォーホルの死後、関係者が制作したもので、1つ5578万円で開館前の鳥取県立美術館が購入。

購入当時はベニヤの箱に3億円と話題を呼びましたが、ウォーホルのポップアートの傑作。
さらにウォーホルの立体作品「キャンベル・スープ」を4554万円で購入しています。

なぜアンディ・ウォーホルにこだわるのかといえば、美術館が建つ倉吉市が、フィギュアメーカーの工場進出をきっかけにポップカルチャーに力を入れているから。
鳥取県にはこれまで県立の美術館がなく「全国最後の県立美術館」、「最後発の公立美術館」ともいわれるのが、鳥取県立美術館で、独自色を出すためにも、ポップアートの旗手のウォーホル作品を目玉にしたのです。

事前に情報が漏れるとオークションなどで価格が吊り上がるということで、極秘裏に購入を進めたことからも県民などの反発を呼んだこともありました。
過去には山梨県立美術館がミレーの『種まく人』、『夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い』を1億8200万で購入して「贅沢な買い物」」と批判を浴びたことがありました。

その山梨県立美術館は、その後も精力的に作品を収集、今では「ミレーの美術館」として有名な存在になっています。
ただし、ミレーに比べてポップアートや現代美術は、分かりづらさもあり、果たして鳥取県の風土にあうのかは、これから問われるところです。

倉吉市の倉吉市パークスクエアは、眼前に中世の遺跡跡「大御堂廃寺」の歴史公園の芝生が広がり、美術館の展望テラスからは大山や日本海、倉吉市街を一望にするというバツグンの立地。
館内は5つの常設展示室、1000平米の企画展示室で構成され、鳥取県内2空港の名称になっている『鬼太郎』、『コナン』など鳥取県ゆかりの作品も現代アートとして収集展示する予定です。

オープン記念の開館記念展は、『ART OF THE REALアート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-』といきなりやや難解なタイトルの展覧会ですが、「この展覧会では江戸絵画から現代美術、国内外のさまざまな作家によって制作された約180点の作品を「リアル」をキーワードとして読み解いていくことを試みます」と解説されています。

館内には子供連れで楽しめるキッズスペース、ミュージアムショップ、ミュージアムカフェ、展望テラスもあるので、立ち寄る価値は十分にありそうです。

最後発で日本一新しい「鳥取県立美術館」が2025年3月30日オープン!
名称 鳥取県立美術館/とっとりけんりつびじゅつかん
所在地 鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
関連HP 鳥取県立美術館公式ホームページ
電車・バスで JR倉吉駅からバスで10分(県立美術館前バス停設置予定)
ドライブで 米子自動車道米子道湯原ICから約37km。中国自動車道院庄ICから約56km
駐車場 21台/無料
問い合わせ 鳥取県立美術館 TEL:0858-24-5442
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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