庄原市帝釈峡博物展示施設 時悠館

庄原市帝釈峡博物展示施設 時悠館

広島県庄原市東城町、帝釈峡の自然と歴史を展示解説する博物館が庄原市帝釈峡博物展示施設 時悠館。国の史跡に指定される寄倉岩陰遺跡を中心に、旧石器時代から縄文時代にかけての50ヶ所もの岩陰・洞窟遺跡が集中する帝釈峡遺跡群を詳しく紹介する施設となっています。

帝釈峡の石灰岩は、タイムカプセル

庄原市帝釈峡博物展示施設 時悠館
見学は「時空旅行のトンネル」からスタート

帝釈峡一帯にはカルスト地形(帝釈石灰岩地帯)の岩陰や洞窟を利用した縄文時代の遺跡群があり、これが帝釈峡遺跡群。
昭和36年、東城町馬渡地区の林道工事の際、偶然に石灰岩洞窟を利用した遺跡(帝釈峡馬渡遺跡)が見つかり、大規模な調査が始まりました。
地元・広島大学が中心となり、考古学、人類学、古生物学、地質学などの研究者が参加して長期に渡っての調査が行なわれており、その研究の成果を知ることができるのがこの時悠館です。

館内は「時空旅行のトンネル」を抜けるところから始まり、縄文時代の岩陰住居の復元し、帝釈峡遺跡群の調査の歴史を紹介する「岩陰遺跡の証言」、帝釈峡遺跡群の遺跡や出土品を展示する「遺跡の窓」、自然の恵みに依存していた縄文時代の暮らしを紹介する「古代生活の広場」などに分かれ、古代人の暮らしぶりを詳しく学ぶことができます。

出土した縄文土器のほかに、縄文人が食べたクマ、ヤマドリなどの動物の剥製標本を展示し、その食生活をも知ることができるのです。

一帯は庄原市森林体験交流施設「帝釈峡まほろばの里」として整備され、復元された竪穴式住居や古墳、交流センター、オートキャンプ場、野外ステージ、林間広場、野外遊具などが整備され、地元では「古代人が暮らした森でオートキャンプを」とPRしています。
白雲洞、雄橋までのハイキングの基地としても絶好。

帝釈峡遺跡群で古代人の生活を知る

昭和36年、東城町馬渡地区の林道工事の際、偶然に石灰岩洞窟を利用した遺跡(帝釈峡馬渡遺跡)が見つかり、大規模な調査が始まりました。
その代表格が寄倉岩陰遺跡で、帝釈峡遺跡群発掘調査団によって昭和386月に発見されたもの。

一帯はカルスト地帯(帝釈石灰岩地帯)にあるため、旧石器人や縄文人が食糧としたタヌキ、イノシシなどの動物の骨、シジミなどの貝殻、さらに人骨などが腐食することなく出土(通常の腐葉土などでは、分解されてしまいます)。
各地層から出土する遺物の違いから、原始時代の暮らしの移り変わりが明らかになる、貴重な遺跡になっています。
たとえば帝釈峡馬渡遺跡では地層は地下5mほどに5層になっていて、最下層の5層目からは氷河期の終わりに絶滅したオオツノジカの顎(あご)の骨が出土。
1〜3層の縄文時代の地層からは深い場所でイノシシ、浅い場所でタヌキの骨が見つかっています。
4層目(縄文時代早期)では旧石器時代に使われ、5層目で見つかっている尖頭器が出土するほか、石鏃や土器も見つかり、煮炊きやドングリのアク抜きなどに土器が使われていたことが推測されます。

つまり、寒冷な旧石器時代から、温暖な縄文時代に移行し、森にはドングリなどの実が成り、大型の動物が姿を消して、小型の動物が狩猟の対象になったことが明らかになるのです。

庄原市帝釈峡博物展示施設 時悠館
名称 庄原市帝釈峡博物展示施設 時悠館/しょうばらしたいしゃくきょうはくぶつてんじしせつ じゆうかん
所在地 広島県庄原市東城町帝釈未渡1909
関連HP 庄原市公式ホームページ
ドライブで 中国自動車道東城ICから約12km
駐車場 120台/無料
問い合わせ 庄原市帝釈峡博物展示施設 時悠館 TEL:08477-6-0161/FAX:08477)6-0162
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
雄橋

雄橋

広島県庄原市東城町、帝釈峡(たいしゃくきょう)の上帝釈峡エリアにある天然の橋が雄橋(おんばし)。帝釈川の渓流の浸食作用で、高さ40mの巨大な石灰岩の岩盤の下部が長い年月をかけて貫通した石灰岩の洞門(国の天延記念物)。探勝は弥生食堂前(第2駐

白雲洞

白雲洞

広島県庄原市東城町、帝釈峡(たいしゃくきょう)の上帝釈峡エリアにある石灰岩でできた奥行き145mの鍾乳洞が白雲洞。カルスト台地が浸食された帝釈峡で唯一見学可能な石灰岩洞窟で、洞内では鍾乳石、たけのこ状の石筍(せきじゅん)、カーテン状の石灰華

寄倉岩陰遺跡

寄倉岩陰遺跡

広島県庄原市東城町、雄橋、白雲洞などのの上帝釈峡(かみたいしゃくきょう)地区への探勝入口にある岩陰・洞窟遺跡が寄倉岩陰遺跡(よせくらいわかげいせき)。帝釈峡の石灰岩地帯に50ヶ所以上ある石灰岩洞窟を利用した岩陰・洞窟遺跡のひとつで、唯一、国

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

関連記事

よく読まれている記事

こちらもどうぞ