夜行寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」が人気ですが、一般にはシングル、サンライズツインなどのカテゴリーで選ぶ人が大半ですが、ツウは「モハネを避けサハネ、サロハネを選ぶ」のだとか。また、日頃の通勤電車も中間車両の「モハ」を選んだりしています。なぜなのでしょうか?
「サンライズ出雲・瀬戸」ではモを外して予約を!
気動車(ディーゼルカー)、電車、貨車を問わず、すべての車両には車両記号が付いています。
まず、夜行寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」(14両編成)ですが、車両記号は、クハネ(1・7・8・14号車)、サハネ(2・6・9・13号車)、モハネ(3・5・10・12号車)、サロハネ(4・11号車)ですが、すべてに共通する「ネは寝台車の意なのでここでは無視して構いません。
「ロ」はグリーン車なのでロネはA寝台車、ハネは B寝台車ということに。
サロハネ(4・11号車)は、「サンライズツイン」4室、「シングルデラックス」6室ですがこの2タイプがかつてのA寝台車です。
頭に付いている「ク」は運転席がある車両、「モ」は床下にモーターを設置、「サ」はモーターのない車両(電動車などの間に差し込まれて牽引される意で差し込みの「サ」)です。
「サンライズ出雲・瀬戸」には5・12号車に「ノビノビ座席」も付いていますが、「少しモーター音がうるさい」という人がいるように、床下にモーターを設置のモハネ。
同様に3・10号車の「ソロ」も中間電動車モハネで、モーター音が気になる人も。
JR側もそこを意識して、「サンライズツイン」、「シングルデラックス」はモーターのないサロハネになっています。
ツウは「モハネを避けサハネ、サロハネを選ぶ」とは、このことで、「床下にモーターのない車両でゆっくりくつろごう」ということに。
とくに「シングルデラックス」は全室2階で車輪からも遠いので(サンライズツインは1階)、ツウはここを選ぶのです。
ディゼルカーに乗る際にはあえてキハを選択
長い時刻表編集経験をもつ、鉄道旅を熟知するOさんは、「山手線などの通勤電車では、なるべく真ん中辺のモハに乗ります」といいますが、これは通勤電車ならモーター音などは気にならないという前提で、「モーターが床下に付いているので、脱線転覆しずらいから」とのこと。
もちろん車両設計の専門家ではありませんが、「重心が下にあり、重いのが利点。さらに前後3両は衝突や脱線の危険を避けてなるべく乗らないようにしています」と説明しています。
小海線など、非電化区間を旅する際には、「あえてディーゼル音を聞くためにサハではなく、キハに乗車」というツウも多いのも特徴。
キハの「キ」は気動車を意味し、ディーゼルエンジン、ハイブリッドエンジンなどを積んでいる車両のこと。
小海線では小淵沢駅を出ると、JR最高所の野辺山駅を目指して登り坂が連続するため、いきなり、エンジンのうなり声を聞くことができ、下り坂になると、突然「カタン、コトン」と軽快な音に変化し、上り下りもしっかりと認識できます。
逆に静かに会話を楽しみたいなら、サハを選ぶのが賢明ということに(ただしディーゼルカーはひとつの車両の出力が小さいため、編成の全車両にエンジンが搭載されているケースが多くあります)。
ツウは列車に乗る際に、「サハ」、「モハネ」などの車両記号を気にしている!? | |
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