徳島県美波町にある千羽海崖(せんばかいがい)は、穏やかな砂浜が続く室戸阿南海岸国定公園のなかで、趣が違う断崖絶壁が続く景勝地。波による浸食と断層によって造られた、高さ250mの切り立った崖が大磯から外ノ牟まで2kmにわたって続き、四国のみち(四国自然歩道)が整備されているほか、南阿波サンライン第一展望台から遠望できます。
屏風のように海食崖が連なる景勝地
これほどの海食崖は、単なる波の浸食作用だけでなく、断層によるものと考えられ、室戸阿南海岸国定公園の特別保護地区になっています。
晴天時には室戸岬や遠く紀伊半島まで見渡すことができ、千羽海崖から日和佐城へ全長14kmの遊歩道(四国のみち「千羽海崖を望むみち」)が整備され、徒歩による探勝が可能。
標高245.3mの千羽ヶ岳周辺の発達した海食崖は、山頂を通るこの遊歩道を歩くしかアクセスする方法がありません。
北端の大磯近くにある128.6mのピークは千羽富士と呼ばれており、この千羽富士を周回するショートカットのコースがお手軽です。
途中、大磯休憩所からの海の展望が抜群(「通り岩」と呼ばれる海蝕洞を眼下にします)。
遊歩道を歩く場合は車を日和佐城に置くのがおすすめです(日和佐城~千羽休憩所=5.5km、健脚向き/日和佐城~大磯休憩所=2.2km、一般向き)。
ドライブの場合は南阿波サンライン第一展望台から眺望可能。
南阿波サンラインを牟岐方面に進んだ先には海岸の傾斜もやや緩やかになり水落棚田もあります。
ちなみに、千羽海崖の名は、薬王寺を開基した空海(弘法大師)が絶壁に巣をつくるイワツバメが一斉に飛び立つ様を見て「千羽の崖(がけ)と呼ぶべし」といったのに由来するといわれています。
千羽海崖 | |
名称 | 千羽海崖/せんばかいがい |
所在地 | 徳島県海部郡美波町山河内 |
関連HP | 美波町公式ホームページ |
電車・バスで | JR牟岐駅からタクシーで20分 |
ドライブで | 徳島自動車道徳島ICから約54km |
駐車場 | 第1・2・3・4展望台駐車場(200台/無料)、四国のみち利用の場合は日和佐城駐車場を利用 |
問い合わせ | 美波町産業振興課 TEL:0884-77-3617 |
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