日本三大潮流の一つ、渦潮(うずしお)で有名な鳴門海峡をまたぎ、徳島県鳴門市の大毛島孫崎と兵庫県淡路島の門崎を結ぶ全長1629mの長大な吊り橋が大鳴門橋(おおなるときょう)。9年の歳月と1000億円の工事費を費やして昭和60年6月8日に開通しています。日本の道100選にも選定。
美しい景観と見事に調和した吊り橋
鳴門海峡はわずかに1.6kmの距離ですが、潮が速く、四国と本州の物流を隔てるネックとなっていたのをこの橋が克服しました。
歴史的には、大正3年には地元上板町出身の衆議院議員・中川虎之助が帝国議会に鳴門海峡に橋を架けるための調査を行なうよう提案。
時代はまだ早く、この提案は失笑の渦の中、夢物語と否決されています。
昭和15年には神戸側から大橋架橋の声があがり、昭和29年には全国初のフェリーが海峡に就航しています。
大鳴門橋は風光明媚な瀬戸内海国立公園特別地域に位置し、周囲の景観に美しく調和しています。
上下2層式となっており、上部は片側2車線の道路、下部は四国新幹線を想定したものですが、のちに建設された兵庫県側の淡路島と本州側(神戸市垂水区)を結ぶ明石海峡大橋が道路単独橋なので、鉄道が通じる可能性はありません。
大鳴門橋の鉄道空間には、渦潮を眼下にする遊歩道「渦の道」を設けて、観光スポットとして活用しています。
現在、四国新幹線を想定した鉄道空間は、「しまなみ海道」をモデルとした自転車道として利用する計画です。
鳴門公園には橋の完成を記念して建てられた「大鳴門橋架橋記念館」があり、橋の着工から完成までの記録や使用材料を展示。
記念館下に高速道路をまたぐ歩道橋があり、橋の正面の雄大な姿を間近にできます。
夏休み、年末年始、ゴールデンウィークなどにはライトアップが実施されるので注目を。
詳細は本四高速のホームページで紹介されています。
大鳴門橋 | |
名称 | 大鳴門橋/おおなるときょう |
所在地 | 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦 |
関連HP | JB本四高速公式ホームページ |
電車・バスで | JR鳴門駅から鳴門市営バス鳴門公園行きで15分、鳴門公園下車、徒歩8分で展望台 |
ドライブで | 神戸淡路鳴門自動車道淡路島南ICから鳴門北IC |
駐車場 | 鳴門公園第1駐車場(56台/有料)、第2駐車場(103台/有料)、第3駐車場(43台/有料) |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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