日本一短い駅名は、三重県の県都にある「津」(つ)で一文字

津駅

日本一短い駅名は、三重県の人なら誰もが知っているであろう津駅。漢字で「津」、ひらがな表記でも「つ」と一文字の駅名で、日本広しといえど、ここだけ。JR東海、近鉄、そして伊勢鉄道(国鉄・伊勢線を転換した第三セクター)の3社が乗り入れる駅で、明治24年11月4日、関西鉄道(明治40年10月1日に国有化)の駅として開業。

ローマ字表記をZ(つ)で「世界一短い駅名」にする運動も

津駅
県都らしい賑わいの津駅西口

日本一長い駅名は、富山市街を走る路面電車(富山地方鉄道軌道線・呉羽線)の「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」。
表記で25文字、読みは「とよたもびりてぃとやまじーすくえあごふくまえごふくすえひろちょう」と32文字にもなり、最短の「つ」と比べると1:32ということになります。

ただし、駅名標に併記されるヘボン式ローマ字で表記すると、津(つ)は、3文字の「Tsu」となり、日本一短い駅名ではなくなるのです。
実は、JR加古川線、北条鉄道線、神戸電鉄線の粟生駅(あおえき)はローマ字表記で「Ao」、同様にJR山陰本線の飯井駅(いいえき)は「Ii」、JR指宿枕崎線の頴娃駅(EI)、JR長崎本線の小江駅(OE)となり、こちらが2文字で日本一に(4駅あります)。

つまり世界ランキングを目指すとなると、ローマ字表記が必要。
津駅も地元で「ギネス世界記録」を目指す運動があったときには、あえて「Z」(つ)と表記させ、「世界一短い駅名」をPRしようという動きもありました。
津青年会議所を中心に展開して「Z(ゼット)市宣言」で、これは発音的に無理があることで頓挫。
その後、市役所の有志が「プロジェクトZ」を2014年〜2016年頃に行ないましたが、進展はありませんでした。

津駅
JR紀勢本線は隣駅が「あこぎ」(阿漕)
日本一短い駅名は、三重県の県都にある「津」(つ)で一文字
名称 津駅/つえき
所在地 三重県津市羽所町242
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