SLの転車風景の見学も! 現役で使用される転車台 全国13施設紹介

転車台

SL(蒸気機関車)は運転台が片方にしかないため、電車などとは異なり、終点の駅で方向転換、客車の先頭に機関車を付け直す作業が必要となります。その方向転換をする施設が転車台(ターンテーブル)です。日本全国で現在もSLが運行する線区では、この転車台が活躍しています。動態保存、静態保存の転車台は除いています。

手宮駅・転車台|北海道(小樽市総合博物館)

所在地:北海道小樽市手宮1-3-6
歴史:大正8年、横河橋梁製作所(東京)で製造、旧手宮鉄道施設として国の重要文化財に指定
昭和49年まで手宮駅構内で蒸気機関車の方向転換に使用されていました
手宮駅は明治13年開業(初代の転車台設置)、昭和60年11月5日、手宮線の廃線で廃止
内容:「小樽市総合博物館・本館」に保存される転車台で、SLアイアンホース号が転車台で方向転換する作業を見学できます。
構内を走るSLアイアンホース号(Porter4514)は、北海道で最も古い動態保存の蒸気機関車です(ただしアメリカなどで農産物輸送、観光鉄道として使用されたものを平成8年に輸入)。

SLアイアンホース号

転車台と機関車庫が国の重要文化財! SLアイアンホース号も運行中

転車台とその横にある機関車庫一号、機関車庫三号が旧手宮鉄道施設として国の重要文化財に指定されるのが「小樽市総合博物館・本館」。夏期には明治42年に製造されたSLアイアンホース号も運転され、本館屋外展示場の中央駅〜手宮駅の間を往復、手宮駅では

会津若松駅・転車台|福島県(JR東日本)

所在地:福島県会津若松市駅前町
歴史:かつての会津若松機関区(会津地方の中枢を担う名門機関区)、現在の郡山総合車両センター会津若松派出にある転車台
全国的に数少ない扇形庫(せんけいこ)や転車台を備えています
内容:公開イベント時のみ見学が可能
扇形庫に合わせて設置される転車台は、回転台の支持構造が下側にある、全国でも珍しい下路式転車台で、経済産業省の近代化産業遺産に認定

新津駅・転車台|新潟県(JR東日本)

所在地:新潟県新潟市秋葉区
歴史:大正2年10月7日設置の新津機関庫が前身
新潟車両センター新津派出所にある転車台
内容:磐越西線の新津駅〜会津若松駅に運転される「SLばんえつ物語」の方向転換に使用。
現役時代から一貫して新潟エリアを走り続けてきた蒸気機関車C57 180が牽引しています。
撮影会などの時のみ限定公開されています。

茂木駅・転車台|栃木県(真岡鐵道)

所在地:栃木県芳賀郡茂木町1499-2
歴史:転車台は、真岡鐵道の「SLもおか」運行にあわせ、平成8年3月22日に設置
内容:昭和63年4月11日、JR東日本真岡線が真岡鐵道に転換され、真岡鐵道真岡線の駅となり、下館〜茂木間にC12 66(国鉄C12形蒸気機関車)が牽引する「SLもおか」が運転されています。
C12の方向転換をするために使われる転車台です。

茂木駅(転車台)

茂木駅(転車台)

栃木県芳賀郡茂木町にある真岡鐵道真岡線の終点となる駅が茂木駅(もてぎえき)。栃木県の最東端の駅で、下館駅〜茂木駅間にC12形蒸気機関車が牽引する「SLもおか」が運行されるため、駅には転車台(ターンテーブル)が設置されています。C12形蒸気機

真岡駅・転車台|栃木県(真岡鐵道)

所在地:栃木県真岡市台町2474-1
歴史:転車台は、真岡鐵道の「SLもおか」運行にあわせ、平成8年3月22日に設置
内容:「関東の駅百選」に選定される真岡駅構内の転車台で、下館〜茂木間にC12 66(国鉄C12形蒸気機関車)が牽引する「SLもおか」の方向転換に使われています。
下館駅から車両基地のある真岡駅間に運転日のみSL列車の回送を兼ねた普通列車(乗車券のみで乗車可能)を走らせ、真岡駅で方向転換しています。

真岡駅(転車台)

真岡駅(転車台)

栃木県真岡市にある真岡鐵道真岡線の駅が真岡駅(もおかえき)。「SLもおか」に因んで、平成9年に蒸気機関車型に改築された駅舎は、関東の駅百選に選定。駅構内に、SLの方向転換を図る転車台があるほか、9600形蒸気機関車、旧型客車(スハフ4425

鬼怒川温泉駅・転車台|栃木県(東武鉄道)

所在地:栃木県日光市鬼怒川温泉大原
歴史:昭和8年に三次駅に設置され、芸備線を中心に福塩線や三江線の車両の方向転換に使われたもので、平成12年頃から使われなくなったものを移設(SL復活運転プロジェクトにあわせてJR西日本から譲り受けた転車台)
内容:平成29年8月10日から 東武鉄道鬼怒川線下今市駅~鬼怒川温泉駅間(7.1km)で「SL大樹」を運行。
鬼怒川温泉駅の駅前広場に設置される転車台で、間近で「SL大樹」(C11形蒸気機関車)の転車風景を見学することができます。

鬼怒川温泉駅転車台

鬼怒川温泉駅転車台

栃木県日光市にある東武鉄道鬼怒川線の駅、鬼怒川温泉駅。東武鉄道ではC11を使ったSL大樹(だいじゅ)を鬼怒川温泉〜下今市間に運行する関係で、鬼怒川温泉駅、下今市駅に転車台を設備しています。逆走が困難なSLの運行では転車台は終点駅には必須の施

下今市駅・転車台|栃木県(東武鉄道)

所在地:栃木県日光市今市1151
歴史:SL復活運転プロジェクトにあわせ、JR西日本管内の長門市駅(山口県長門市)から移設
内容:機関車を入れるレンガ造り風の機関庫も整備され、C11形蒸気機関車2両の車庫になっています。

下今市駅転車台

下今市駅転車台

栃木県日光市にある東武鉄道鬼怒川線の駅、下今市駅。東武鉄道ではC11を使ったSL大樹(だいじゅ)を鬼怒川温泉〜下今市間に運行する関係で、鬼怒川温泉駅、下今市駅に転車台を設備しています。しかも下今市駅には機関車を入れるレンガ造り風の機関庫も整

水上駅・転車台|群馬県(JR東日本)

所在地:群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢
歴史:水上駅は昭和3年10月30日開業、昭和6年8月15日に水上機関庫が開設されているので、当時の転車台だと推測できます
かつては上越国境越えの機関車がこの転車台で方向転換していました
内容:上越線水上駅の構内にSL転車台広場を設置、水上駅では、「 SLぐんま みなかみ」(高崎駅〜水上駅)牽引の蒸気機関車が到着後、転車台広場でSLを方向転換する回転作業や整備作業を行なう様子を間近に見学することが可能。

水上駅SL転車台広場

水上駅SL転車台広場

群馬県みなかみ町、上越線水上駅の構内にあるのがSL転車台広場。SLは、終点駅で方向転換をする必要があり、そのために転車台(ターンテーブル)が配備されています。水上駅では、SLが到着後、転車台広場でSLを方向転換する回転作業や整備作業を行なう

高崎車両センター高崎支所・転車台|群馬県(JR東日本)

所在地:群馬県高崎市下和田町5丁目
歴史:かつての高崎第一機関区で、輸送量の増加に伴い昭和4年、扇形機関車庫が完成、転車台を中心に放射状に線路が伸び、多くの蒸気機関車を収納していました
後に新幹線開業で、移転
転車台は扇形機関車庫時代のものではなく、御殿場線の山北機関区から移設したものです
内容:JR東日本高崎支社が運行する蒸気機関車D51、C61の転車作業を実施
上越線(高崎駅〜水上駅)、信越本線(高崎駅〜横川駅)、両毛線(高崎駅~桐生駅)にSLが運転されています(横川駅、桐生駅には転車台がないため、帰路は逆向きにGV-E197系を先頭に運転)

新金谷駅・転車台|静岡県(大井川鐵道)

所在地:静岡県島田市金谷東2丁目
歴史:平成23年10月7日に新たに設置
内容:SL列車の蒸気機関車の方向転換を行なうための転車台。
人力、モーター併用のハイブリット式転車台です。
転車台を使ってのSL転向開始時間の目安が大井川鐵道のホームページに告知されています。

新金谷駅転車台

新金谷駅転車台

静岡県島田市にある大井川鐵道大井川本線の駅が新金谷駅。大井川鐵道はSL急行「かわね路号」や特急「きかんしゃトーマス号」 などのSL列車の運転を行なっています。そのため同駅には、蒸気機関車の方向転換を図る転車台(ターンテーブル)が設置されてい

千頭駅・転車台|静岡県(大井川鐵道)

所在地:静岡県榛原郡川根本町千頭1216-5
歴史:明治30年にイギリスのRansomes & Rapier社(1869年〜1987年)で製造された人力式の転車台で、国鉄赤谷線・東赤谷駅(新潟県新発田市/国鉄で唯一のスイッチバックの終着駅)から昭和55年7月20日に移設され、昭和55年11月12日に使用が開始
内容:千頭駅の金谷寄りに転車台を設置し、SLの方向転換を実施。
「英国製50フィート転車台」として日本機械学会の「機械遺産」に認定、国の登録有形文化財にも指定
土砂災害により、川根温泉笹間渡―千頭間(19.5km)は2029年春に復旧予定で、それまでは転車風景は見学できません。

千頭駅転車台

千頭駅転車台

静岡県榛原郡川根本町千頭にある大井川鐵道大井川本線の終着駅が千頭駅(せんずえき)。井川線(いかわせん=南アルプスあぷとライン)の乗換駅になっていますが、SL急行「かわね路号」や特急「きかんしゃトーマス号」など、新金谷駅始発のSL列車の終着駅

津和野駅・転車台|島根県(JR西日本)

所在地:島根県鹿足郡津和野町後田26
歴史:津和野機関庫(津和野機関区、小郡機関区津和野支区/昭和61年廃止)があった駅で、往時の転車台を使用
内容:蒸気機関車の観光運転の草分けとなる「SLやまぐち号」の方向転換に使用。
「SLやまぐち号」(「貴婦人」の名がある蒸気機関車C57-1号、D51-200号機)の津和野駅到着の20分後には転車作業が行なわれますが、転車台広場(津和野駅から徒歩5分)から見学が可能です。

津和野駅転車台

津和野駅転車台

島根県鹿足郡津和野町後田、JR山口線津和野駅の北側、津和野川近くにあるのが津和野駅転車台。津和野駅は津和野機関庫(津和野機関区、小郡機関区津和野支区/昭和61年廃止)があった駅で、快速「SLやまぐち号」の終着駅。その「SLやまぐち号」が使う

下関総合車両所新山口支所転車台|山口県(JR西日本)

所在地:山口県山口市小郡令和1-124
歴史:かつての小郡機関庫の転車台をそのまま運用
かつては扇形機関庫と、もう1ヶ所転車台がありましたが、今では失われています
内容:新山口駅は、山口線の観光列車「SLやまぐち号」の始発駅で、その方向転換を行ないます。
イベント時を除き、通常は非公開です。

下関総合車両所新山口支所転車台

下関総合車両所新山口支所転車台

山口県山口市小郡、新山口駅は、山口線の観光列車「SLやまぐち号」の始発駅。蒸気機関車は始発、終点となる駅に転車台がないと、帰路に背走することになりますが、「SLやまぐち号」は始発の新山口駅に近い下関総合車両所新山口支所転車台、終点の津和野駅

SLの転車風景の見学も! 現役で使用される転車台 全国13施設紹介
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

今や希少なSL どこに行けば乗車できる!? 全7ヶ所|2026年版

SLの復活は国鉄時代の山口線に「貴婦人」と呼ばれるC57が昭和54年に復活したのが始まりです。目下、日本国内でSLに乗車できるのは7ヶ所。大井川鐵道ではレトロな蒸気機関車を観光目的で、トーマスなどに大改造。人気を集めていますが、「動態保存」

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