富山県高岡市にある瑞龍寺(ずいりゅうじ)は加賀藩2代藩主・前田利長(まえだとしなが)の菩提(ぼだい)を弔うため、弟の3代藩主・前田利常(まえだとしつね)が建立した曹洞宗の古刹。加賀120万石を譲られた義弟の前田利常は、深くその恩を感じ、正保年間から20年の歳月を費やし七堂伽藍を造営したのです。
前田利長の菩提寺で仏殿、法堂、山門は国宝
創建当初は、広大な敷地の周囲に堀をめぐらせ城郭のようであったと伝えられていますが、高岡城の防備という役割からと推測できます。
伽藍(がらん)は、総門、山門、仏殿、法堂が一列に並んだ禅宗様式で、周囲は回廊で連結。
加賀藩120万石の財力は、この壮大な伽藍を見てもよくわかります。
江戸初期の禅宗寺院建築としても評価され、仏殿、法堂(はっとう)、山門が国宝に、総門、禅堂、高廊下、回廊、大茶堂は国の重要文化財に指定。
6月1日、7月1日には『一つやいと』
6月1日、7月1日の『一つやいと』は、修行の疲れを癒すために、約250年前から続いているやいと(お灸)。
瑞龍寺の雲水達が厄除け、疲労回復に足三里(あしさんり)のツボに灸をしながら全国行脚をしたことが明治以降に一般に広まり『ひとつやいと』という行事に発展したもの。
参詣者は法堂前の廊下に並んで座り、両足の足三里のツボに置いた艾(もぐさ)に僧侶が線香で点火します。
万病除けのお灸として全国的に有名で、無病息災を祈願して多くの人が訪れます。
名称 | 瑞龍寺/ずいりゅうじ |
所在地 | 富山県高岡市関本町35 |
関連HP | 瑞龍寺公式ホームページ |
電車・バスで | あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩10分 |
ドライブで | 北陸自動車道小杉ICから約10km、能越自動車道高岡ICから5km |
駐車場 | 瑞龍寺・八丁道第1観光駐車場(27台/無料) |
問い合わせ | 瑞龍寺 TEL:0766-22-0179/FAX:0766-26-6978 |
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