富山県中新川郡立山町、日本三霊山・立山(たてやま)の主峰、雄山(3003m)の山頂に鎮座するのが雄山神社・峰本社。大宝元年(701年)、佐伯有頼(さえきのありより)が立山・室堂平の玉殿岩窟で立山権現の霊示を受け、文武天皇の勅命で開山したと伝えられる霊地で、立山信仰の中心がこの雄山山頂。立山とはまさに神の立つ山なのです。
立山信仰の中心は登拝の対象、雄山山頂
雄山山頂にある峰本社は、立山の開山期間である7月~9月のみ登拝可能で、雄山神社・峰本社の授与所ではお守り、札などを授与してくれます。
江戸時代には加賀藩主・前田家が社殿の造営を担っていました。
かつては越中の若者(男子)は元服前に必ず立山を登拝することが大人になる通過儀礼でした。
瓢箪に米や水をいれて携え、山麓から弘法平、弥陀ヶ原、天狗平、室堂、祓堂、一ノ越を経て雄山山頂に立ったのです。
立山信仰の地、室堂では地獄巡りもあり、全体がそれを絵解きした『立山曼荼羅』を反映した世界だったのです。
今も旧道が残され、立山登拝道として歩くことができます。
室堂ターミナルから祓堂、一ノ越、そして雄山山頂への登山道は、かつての立山登拝道です。
雄山神社は、山麓の芦峅寺(あしくらじ)に中宮祈願殿、岩峅寺(いわくらじ)に前立社壇(まえだてしゃだん)があるので、時間が許せばそちらにも参拝を。
芦峅寺は立山登拝の登山口的な存在で、立山信仰全盛期には『立山曼荼羅』を手に、芦峅信徒が全国の檀那国を回ったのです。
ちなみに立山の最高点は大汝山の3015m、深田久弥の『日本百名山』には立山として登録されています。
雄山山頂は最高点は3003mで(一等三角点は2991.8m)、雄山の山頂一帯は雄山神社・峰本社の境内です。
室堂ターミナル〜雄山山頂は、片道2時間は必要。
一の越〜雄山山頂は落石にも注意しながら、のんびりと登山を。
名称 | 雄山神社・峰本社/おやまじんじ・みねほんしゃ |
所在地 | 富山県中新川郡立山町立山頂上 |
関連HP | 雄山神社公式ホームページ |
電車・バスで | 富山地方鉄道立山駅から立山開発鉄道立山ケーブルカーで7分、美女平駅下車。立山高原バスに乗り換え50分、室堂ターミナル下車、室堂ターミナル下車、徒歩2時間(登山装備が必要) |
ドライブで | 北陸自動車道立山ICから県道6号を25kmで立山駅駐車場 長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駐車場 |
駐車場 | 立山駅駐車場(900台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台/無料を開設) 扇沢駐車場(350台/有料、230台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台〜800台/有料を開設) |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag