磐井清水若水送り|一関市

磐井清水若水送り

毎年1月1日、岩手県一関市・平泉町で『磐井清水若水送り』(わかみずおくり)が行なわれます。平泉に藤原文化隆盛の平安時代末期、奥州藤原氏3代・藤原秀衡(ふじわらのひでひら)が元旦に、松川の郷民に磐井清水の若水を汲ませ、里人たちの手繰りで平泉柳之御所に届けさせたという故事を伝承に基づき再現したもの。

深夜に磐井清水から水を平泉へと運ぶ

若水とは、元日の早朝に汲む水のこと。
藤原秀衡は、元日の早朝に磐井清水の若水で一年の邪気を除いたと伝えられています。 
奈良坂峠、束岳峠(とうがくとうげ)を越えて、平泉柳之御所に届けたという故事を再現し、平成5年から行なわれている元旦恒例の行事。

古式さながらの白丁(白装束)の衣装をまとった一行が、一関市東山町から平泉中尊寺まで、約20kmの道のりを若水桶を地につけることなく歩いて若水を届けるもの。
厳寒の中を両町の間にそびえる奈良坂峠、束岳峠という2つの峠を越え、地元の有志ら180人ほどが烏帽子、狩衣、武士、山伏などの装束を身にまとい、かがり火を掲げ、法螺貝を吹き鳴らしながら、行列を組んで若水を届けています。。
例年の行程は、元朝1:10平泉から使者が磐井清水到着、1:25若水くみの儀、1:40磐井清水出立。6:00に柳之御所到着。
6:30本坊前にて若水到着を通告、本坊から行列を組み中尊寺金色堂へと進み、金色堂内に若水を献上。
参加者がかぶる檜材を編んだ笠には筆で「若水」「磐井清水」と記されています。

磐井清水若水送り|一関市
開催日時 毎年1月1日
所在地 岩手県一関市東山町松川卯入平(磐井清水)〜平泉町中尊寺
場所 磐井清水〜平泉町中尊寺
関連HP 一関市観光協会公式ホームページ
ドライブで 東北自動車道平泉前沢ICから約4km
駐車場 松川市民センター駐車場(磐井清水まで徒歩10分)、町営中尊寺第1・第2駐車場(350台/有料)を利用
問い合わせ 松川市民センター TEL:0191-48-2410
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

中尊寺

嘉祥3年(850年)、慈覚大師(円仁)が開山した平泉の名刹が中尊寺。天台宗東北大本山で、山号は関山(かんざん)、本尊は阿弥陀如来。長治2年(1105年)、奥州藤原氏初代・藤原清衡(ふじわらのきよひら)が21年の歳月を費やし堂塔40、僧坊30

中尊寺・金色堂

中尊寺・金色堂

岩手県平泉町の中尊寺にある平安時代後期建立の仏堂が金色堂。棟木墨書銘から天治元年(1124年)8月20日、金色堂が上棟したことが判明しています。奥州藤原氏初代・藤原清衡(ふじわらのきよひら)69歳の時のこと。平等院鳳凰堂と並ぶ、平安時代の仏

 

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