山口県山口市滝町にあるミュージアムが山口県政資料館。大正2年に旧山口城(山口政事堂)の堀の内側に起工、大正5年に完成したかつての山口県庁舎と山口県会議事堂を再生したもの。西洋の近代的な建築様式と伝統的な和様式が融合した、大正建築の粋を集めた貴重な建築物で、ともに国の重要文化財に指定。
明治以降の日本のモダニズムを感じさせる旧庁舎
レンガ組で銅滓(どうし)瓦葺きの建物は、後期ルネサンス様式を基調にしたもの。
設計は旧丸三麦酒醸造工場(現・半田赤レンガ建物/明治31年築)、旧勧業銀行本店(現・千葉トヨペット本社/明治32年築)、旧横浜正金銀行本店(現・神奈川県立歴史博物館/明治37年築)などを手掛けた妻木頼黄(つまきよりなか)の指導のもと、「関西建築界の父」とも称される武田五一(たけだごいち)、国会議事堂の建設を統括するなど公共建築に長けた大熊喜邦(おおくまよしくに)の2人が担当。
旧県庁舎には保存展示ゾーンとして、旧知事室や正庁会議室が昔のままに残されているほか、「県政のあゆみ」、「やまぐちの文化」、「国際交流」などの展示が行なわれています。
旧県会議事堂では、かつての新聞記者室が企画展示室、公衆控室が文学紹介コーナー、議員控室が山口きらら倶楽部という展示・交流活動コーナーになっています。
かつての議場は、「夢交流ホール」として再生。
建築を指導した妻木頼黄は、大正5年10月10日、病没しているため、この山口県庁舎が遺作になっています。
山口県政資料館 | |
名称 | 山口県政資料館/やまぐちけんせいしりょうかん |
所在地 | 山口県山口市滝町1-1 |
関連HP | 山口県公式ホームページ |
電車・バスで | JR山口駅から徒歩20分。またはJRバス・防長交通バス県庁前方面行きで8分、終点下車、すぐ |
ドライブで | 中国自動車道山口ICから約9km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 山口県政資料館 TEL:083-933-2268 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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