山形県鶴岡市大網にある真言宗智山派の寺、湯殿山注連寺。神仏習合時代の湯殿山で、湯殿山神社の別当(神社を管理する寺)4ヶ寺のひとつ。同じ別当の大日坊と同様に、天長2年(825年)、空海創建と伝わる古刹で、湯殿山権現の本地仏・金胎両部の大日如来を本尊に安置しています。
森敦の小説『月山』の舞台で、即身仏も安置
湯殿山の表口別当として、湯殿山信仰の中心でしたが、月山、湯殿山は女人禁制だったため、注連寺は、大日坊同様に女人の遥拝する地として栄えました。
本堂から月山を一望にし、霊峰月山の遙拝地にもなっています。
森敦(もりあつし)の小説『月山』(昭和49年の芥川賞受賞作、昭和54年に映画化)は、昭和26年に注連寺でひと冬を過ごした体験を元に執筆した作品で、境内には森敦文学碑が立っています。
文政12年(1829年)、71歳で入定した鉄門海上人(てつもんかいしょうにん)の即身仏があんちされています。
本堂の天井に描かれた天井絵も見事。
村井石斎の伝統絵画と、木下晋作「天空の扉」、久保俊寛作「聖俗百華面相図」、十時孝好作「白馬交歓の図」、満窪篤敬作「水の精」という現代作家4人の絵画で、天界と俗界の接点を天井に見立てた作品です。
湯殿山注連寺 | |
名称 | 湯殿山注連寺/ゆどのさんちゅうれんじ |
所在地 | 山形県鶴岡市大網中台92-1 |
関連HP | 湯殿山注連寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR鶴岡駅からタクシーで40分 |
ドライブで | 山形自動車道庄内あさひICから約10km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 湯殿山注連寺 TEL:0235-54−6536/FAX:0235-54−6538 |
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