富士山北麓の富士五湖で最もにぎやかな湖が河口湖(山梨県富士河口湖町)。富士五湖観光の拠点ともなる場所で、富士急行線の河口湖駅(高速バス河口湖駅停留所)がその玄関駅になっています。湖の大きさでは山中湖に次いで富士五湖で二番目。北岸からの「逆さ富士」は有名で、産屋ヶ崎は富士山のビュースポットになっています。
平成30年には南限となるマリモを発見!
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産にも登録される河口湖。
船津浜からは河口湖遊覧船「アンソレイユ」が出航し、湖上遊覧が楽しめます。
また船津浜から天上山へと上る「~河口湖~富士山パノラマロープウェイ」を利用すれば、山上から富士山と河口湖を一望にできます。
湖畔の大石公園、八木崎公園はラベンダーなどの花咲く公園としても知られています。
湖の周辺には美術館などのミュージアムも多く、美術館巡りを楽しむこともできます。
古くから駿河(静岡県)と甲府を結ぶ交通の要衝で、平安時代には東海道の駿河国横走駅で別れた甲斐路(かいじ)が、籠坂峠(かごさかとうげ)を越え、山中湖の湖畔から河口湖に至り、御坂峠(みさかとうげ)を越えて甲府へと通じていました。
河口湖の北岸、河口には宿駅となる河口駅が置かれていました。
甲州内には河口駅のほかに、加吉駅(かきえき)、水市駅(みずいちのえき)の2駅しかなかったので、交通の拠点だったことがわかります。
鎌倉時代には、鎌倉街道となり、戦国時代には武田信玄の駿河侵攻にも使われた道となりました。
河口湖の漁業は、大正6年、霞ヶ浦からワカサギを移入したのが始まり。
琵琶湖から鮎も導入されましたが失敗に終わり、現在はブラックバスのメッカとして知られ、ワカサギ、ニジマス、ヘラブナなどが釣りの主体になっています。
平成30年1月19日には、マリモも新たに発見され、話題になりました。
偏平のマット状で直径15cmほど(形成されるのに200年〜300年を費やしていると推測されています)。
昭和31年にフジマリモが発見された山中湖よりも南に位置するため、「マリモ生息地の南限」となることに。
山梨県最初の洋式ホテル「富士ビューホテル」
リゾートとしての歴史も古く、昭和11年には南岸に山梨県営の「富士ビューホテル」が営業を始めています。
昭和6年、当時の勝山村の有志が箱根まで足を伸ばし富士屋ホテルの専務・山口正造に、ホテル建設を依頼(当時、観光開発は山中湖のほうが進んでいました)。
山口は県に陳情をとアドバイスし、山梨初の洋風ホテルが山梨県営で誕生したのです。
外国人観光客に慣れている富士屋ホテルに県営ホテルの経営を委託したのが現在の「富士ビューホテル」の始まりだったのです。
名称 | 河口湖/かわぐちこ |
所在地 | 山梨県南都留郡富士河口湖町 |
関連HP | 富士河口湖総合観光情報サイト |
電車・バスで | 富士急行線河口湖駅からタクシーで18分 |
ドライブで | 中央自動車道河口湖ICから約3km |
駐車場 | 県営船津駐車場(300台/無料)・河口湖大石公園駐車場・大池公園駐車場など |
問い合わせ | 富士河口湖観光総合案内所 TEL:0555-72-6700 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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