次長課長の河本準一の名セリフ「お前に食わせるタンメンはねぇ!」で有名なタンメン。そのタンメンは、漢字表記は湯麺。実は関東では定番の中華料理ですが、西日本ではメニューにない店も多いという地域差の大きい料理です。ルーツは満州からの引揚者が始めたといわれ、横浜がルーツというのが定説です。
昭和30年創業「横濱 一品香」の「元祖・横濱たんめん」
『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「第2回細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」(平成16年放送)で、次長課長の河本準一が放ったアドリブが、「お前に食べさすタンメンはねぇ!」。
実は、このギャグ、ジャッキー・チェンの映画『ドランクモンキー 酔拳』の脇役の顔真似から生まれたものですが、まさに「細かすぎて伝わらないモノマネ」で、これが受けたことで、さらに進化して「お前に食わせるタンメンはねぇ!」になったもの。
それでタンメンブームが到来ともいわれましたが、そもそもタンメンは、中華料理の骨や肉を煮詰めて作ったスープ「湯」(タン)に麺を入れたもの。
中華料理で湯麺といえば、スープ麺の総称ですが、国内的には昭和30年、田代武雄が横浜・野毛坂に創業した「横濱 一品香」が生み出したというのが定説。
ただし、当時、満洲からの引揚者がすでにタンメンを露店などで出していたので、完全なルーツではありませんが、それをヒントに日本人向けの味に改良したので、「元祖・横濱たんめん」ということに。
当時の野毛坂周辺は、「闇市」と呼ばれる露店マーケットが並び、活況を呈していました。
そんな野毛坂の3坪、カウンター9席という小さな店で提供したのがタンメンです。
「横濱 一品香」は、「元祖・横濱たんめん」を掲げ、横浜・川崎界隈に13店舗を営業するまでに発展、東証プライムにも上場しています(本社を東京都品川区、品川シーサイドイーストタワー15階に構えるイートアンドホールディングス)。
その定番メニューが、昭和30年の創業以来のメニューという「絶品たんめん」です。
豚ガラ、鶏ガラ、天然だしのスープにモチモチの食感とコシが自慢の自家製広巾麺を組み合わせたもの。
「タンメン」のルーツは横浜!? | |
関連HP | 横濱 一品香公式ホームページ |
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