伊予松山藩2代藩主・蒲生忠知(がもうただとも)が築いた邸宅跡を庭園としたのが松山城二之丸史跡庭園。絵図を基に、邸宅の間取りと庭園を再現しています。松山城は、山上にあり、太平の世には不便であることから、伊予松山藩の政庁としての役割を果たした表御殿跡と藩主の家族(藩主後継者)の居館だった奥御殿跡に分けられます。
藩主の世継ぎの暮らした御殿と政庁の跡
表御殿跡は北半分にある「柑橘・草花園」で、各地のカンキツ類や草花で昔の部屋の間取りを表現しています。
奥御殿跡は西南部にある「流水園」で、水と砂利と芝生で昔の部屋の間取りを表現。
東側の「林泉庭」は、露岩を背景にした池や滝を配置した庭園。
また、敷地内には、発掘調査の際に発見され、その大きさで注目を集めた、東西18m南北13m深さ9mの石積みの大井戸の遺構もあり見学することができます。
復元された四脚御門が公式な入口、西側の多聞櫓(たもんやぐら)の門は通用口となっていました。
公式儀礼の場であった大書院跡、復元された米蔵など見どころも多いので、見学にあたっては時間にゆとりが必要。
四脚御門から松山城天守へは徒歩20分。
ちなみに藩主は、1687(貞享4)年に三の丸が完成してからは三の丸御殿に居住。
二之丸史跡庭園にすぐ西側、競輪場跡地北側に三の丸御殿がありました。
日露戦争時のロシア人捕虜の男性と日本人女性看護師のロマンスを秘めた金貨が出土したことなどから、「恋人の聖地」に認定されています。
松山城二之丸史跡庭園 | |
名称 | 松山城二之丸史跡庭園/まつやまじょうにのまるしせきていえん |
所在地 | 愛媛県松山市丸之内5 |
関連HP | 松山市城山公園ホームページ |
電車・バスで | JR松山駅から道後温泉行き伊予鉄道市内電車で10分、大街道下車、徒歩5分 |
ドライブで | 松山自動車道松山ICから約6km |
駐車場 | 二之丸史跡庭園専用駐車場(31台/無料)・松山城駐車場(20台/有料)・松山市役所前地下駐車場(290台/有料) |
問い合わせ | 二之丸・堀之内管理事務所 TEL:089-921-2000/FAX:089-921-2134 |
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