松山城・紫竹門

松山城の小天守の南真下に位置し、天守の建つ本壇(天守曲輪)の搦手側入口(裏口)を守る脇戸の付いた高麗門(こうらいもん)が紫竹門(しちくもん)。北を正面とし、東塀・紫竹門・西塀という逆L字になった防御で大手(正面)と搦手(からめて=裏側)を仕切る役割をも果たしています。

天守の建つ本壇(天守曲輪)の搦手側(裏側)入口を守る門

紫竹門を入った小天守の石垣下には土壇があり、往時には紫竹(やや小型の竹で、幹は年を経て黒色となるため黒竹とも)が植えられていたのが名の由来。
この植え込みもいざという時には竹の茂みに隠れることができるという実戦的な仕掛けに。
竹の陰から本丸大手側の動向などを観察できる構造になっているのです。

さらに門の両側に続く東塀、西塀には弓矢用の長方形の矢狭間や、鉄砲で敵を狙う正方形の鉄砲狭間も配された実戦的構造。

天守と同様に1784(天明4)年の落雷で焼失し、嘉永年間(1848年~1853年)の再建落成で、紫竹門、紫竹門東塀、紫竹門西塀は国の重要文化財に指定されています。
紫竹門の屋根には三つ葉葵紋が付いている点にも注目を。

山麓から古町口登城道を登り、乾一ノ門跡を経て乾門をくぐると本丸。
紫竹門を入ると本丸広場で、大手側の登城道と合流。
紫竹門から本丸広場に入れば城の中枢となる本壇(天守・小天守その他の建物)を見上げることができます。

松山城・紫竹門
名称 松山城・紫竹門/まつやまじょう・しちくもん
所在地 愛媛県松山市丸之内1
関連HP 松山市城山公園ホームページ
電車・バスで JR松山駅から道後温泉行き伊予鉄道市内電車で10分、大街道下車、徒歩5分
ドライブで 松山自動車道松山ICから約6km
駐車場 松山城駐車場(20台/有料)・松山市役所前地下駐車場(290台/有料)
問い合わせ 松山城総合事務所 TEL:089-921-4873
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
松山城

松山城

2018年5月31日

 

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