湯釜薬師

湯釜薬師

愛媛県松山市、道後公園にある石造りの湯釜が、湯釜薬師。直径166.7cm、高さ157.6cmという円筒形の花崗岩製湯釜はかつての道後温泉の湯口。天平勝宝年間(749年~757年)に造られたという日本最古の湯釜です(あくまで伝承の域を出ない話ですが、道後温泉の歴史を物語っています)。

道後温泉の石造りの湯釜が薬師として祀られる

河野通有(かわのみちあり=鎌倉幕府御家人で伊予水軍の将)の依頼を受け、正応元年(1288年)、道後の宝巌寺生まれたという一遍上人が宝珠に「南無阿弥陀仏」と刻んだと伝えられています。
さらに享禄4年(1531年)には河野道直(かわのみちなお=戦国大名河野氏最後の当主)が尾道の石工に命じ、胴まわりに天徳寺徳応禅師撰文の温泉記を彫らせています。

明治27年に道後温泉本館が建つまでは「養生湯」で使われていました。
昭和25年に本館東の「振鷺園」から公園内に移設され、屋根が付いて湯釜薬師として祀られています。
愛媛県の文化財に指定。

毎年8月1日に『湯釜薬師祭』が行なわれ、それをスタートに『道後村まつり』、『道後温泉夏まつり』が開催されています。

湯釜薬師
名称 湯釜薬師/ゆがまやくし
所在地 愛媛県松山市道後公園
電車・バスで 伊予鉄道道後温泉駅から徒歩3分
ドライブで 松山自動車道松山ICから約7km
駐車場 道後公園北口駐車場(11台/有料)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
道後温泉本館

道後温泉本館

愛媛県松山市の道後温泉は、『日本書紀』にも登場するわが国最古ともいわれる温泉地。和風木造3階建ての道後温泉本館は、道後温泉の共同浴場で、明治27年に神の湯を竣工、明治32年に霊の湯(たまのゆ)と又新殿(ゆうしんでん)が増築され、国の重要文化

湯神社

湯神社

愛媛県松山市冠山、道後温泉の冠山の頂に鎮座する景行天皇の御代の創建と伝わる古社が、湯神社(ゆじんじゃ)。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなびこなのみこと)。宝永地震で湯が出なくなった際、湯神社に祈願したところ、湯が戻っ

 

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