岡山の時鐘堂

岡山の時鐘堂

和歌山県和歌山市吹上1丁目、紀州藩5代藩主・徳川吉宗の時代、正徳2年(1712年)に建立された時鐘堂が、岡山の時鐘堂(おかやまのじしょうどう)。当時は、現在の本町に時鐘屋敷があり、南北で呼応して和歌山城下に時を告げる鐘を鳴らしていました。和歌山県の文化財に指定。

和歌山城下に時を告げた時鐘堂が現存

時鐘は藩士の登城と城下の町民に刻限を知らせるほか、出火、出水、異国船の出没など、非常時をいち早く知らせる重要な役目を担っていました。

吊り下がる梵鐘は、総高169.7cm、口径97.0cm。
大坂夏の陣で豊臣方が使ったという青銅製の大筒(大砲)を、紀州藩が管理し、元禄年間(1688年~1704年)、2代藩主・徳川光貞(とくがわみつさだ=徳川吉宗の実父)が、紀州・粉河(こかわ)の鋳物師(吊り鐘や叩き鉦など粉河鋳物は特産でした)・蜂屋安右衛門に命じて改鋳させたものと伝わっています。

堂前に立つ「禁殺生」と記された石碑は、初代藩主・徳川頼宣が儒学者・李梅渓(りばいけい=頼宣に命じられ親孝行の大切さや、法律を守ることなどを説いた『父母状』も作成)に命じて刻ませたもの。

岡山の時鐘堂
名称 岡山の時鐘堂/おかやまのじしょうどう
所在地 和歌山県和歌山市吹上1-4-19
関連HP 和歌山市公式ホームページ
電車・バスで JR和歌山駅から和歌山バス和歌山港方面行きで5分、岡山町下車、徒歩3分
ドライブで 阪和自動車道和歌山ICから約5km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 和歌山市文化振興課 TEL:073-435-1194/FAX:073-435-1294
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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