紫電改展示館

紫電改展示館

愛媛県愛南町、宇和海展望タワーのある馬瀬山山頂にある第二次世界大戦中の戦闘機「紫電改」(正式名は紫電二一型)保存施設が紫電改展示館(しでんかいてんじかん)。昭和53年11月に久良湾(ひさよしわん)の長崎鼻沖40mの海底でダイバーに発見され、昭和54年、愛媛県により引き揚げられた紫電改が展示されています。

久良湾から引き揚げられた紫電改を展示保存

紫電改展示館

紫電改展示館の展示機が日本に現存する唯一の紫電改の機体(アメリカには3機)。
館内には紫電改に関連する写真、資料のほか記録映像も上映しています。

紫電改は太平洋戦争末期に日本海軍の零戦の後継機として運用され、本土防空戦で活躍した戦闘機。
紫電(N1K1-J)の改良型、二一型以降が紫電改と呼称されています(連合軍側のコードネームは”George”)。

永久保存された紫電改は、日本海軍の第三四三海軍航空隊に所属。
通称「剣部隊」(つるぎぶたい)は、大戦末期、優秀な搭乗員を擁して、敗色濃厚の日本本土防空戦で、終戦まで戦闘機紫電改を使って活躍した部隊です。

昭和20年7月24日、土佐沖に進攻してきた米機動部隊から戦爆連合約500機が呉軍港方面に来襲。
これを迎撃するため撃墜王といわれた鴛淵孝(おしぶちたかし)大尉率いる紫電改21機が大村基地から発進。
宇和島上空で10倍以上の数の米海軍機動部隊艦載機と交戦し、10分足らずで16機(米軍側損失記録では4機)を撃墜しましたが、鴛淵孝大尉の機体を含め紫電改6機が未帰還となりました。
そのうちの1機と推測されていますが搭乗者の特定はできていません。

問い合わせ電話番号は南レク南宇和管理事務所のためカーナビなどの誘導には不向きなのでご注意を。
ドライブの場合には、宇和海展望タワーを目標にアプローチするのが賢明です。

紫電改展示館
紫電改展示館
名称紫電改展示館/しでんかいてんじかん
所在地愛媛県南宇和郡愛南町御荘平城5688
関連HP南レク公式ホームページ
電車・バスでJR宇和島駅から宇和島バスで1時間10分、展望タワー入口下車
ドライブで宇和島道路津島岩松ICから約27km
駐車場30台/無料
問い合わせ南レク南宇和管理事務所 TEL:0895-73-2151/FAX:0895-72-3214
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
宇和海展望タワー

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