久屋大通(ひさやおおどおり)の中央に建つ名古屋テレビ塔は、昭和29年に東海地方でテレビ放送開始時に建てられた、日本初の集約電波鉄塔。国の登録有形文化財に指定されています。地上90mの「スカイデッキ」、地上100mの「スカイバルコニー」からは360度のパノラマを楽しむことが可能です。
名古屋テレビ塔は東京タワー建設のモデル!
「塔博士」と称される内藤多仲(ないとうたちゅう)が東京タワー建築のモデルとして、最初に手掛けたタワーです。
地上90mの「スカイデッキ」は屋内の展望室、地上100mの「スカイバルコニー」は高所恐怖症の人はちょっと厳しい屋外の展望台になっています。
とくに絶景で、夏の夜には夜風が心地よい「スカイバルコニー」には「恋人の聖地モニュメント」が設置されています。
展望台にはレストランやカフェがないため、飲み物は各自持参で(飲料の自販機が設置されています。持ち込みはOK)。
一般的にはエレベーターで上りますが、土・日曜、祝日の日中なら展望フロアまでは階段の利用も可能です(営業開始~16:00)。
春分の日・秋分の日近くにはJRセントラルタワーズに沈む夕日を眺めることが可能です。
夜はライトアップが素敵
平成23年に電波塔としての役割を終了し、アナログ放送のアンテナが取り除かれています。
平成24年からは、スマートフォン向けマルチメディア放送の電波を発信する電波塔として、新たな役割を担っています。
昭和39年に公開された映画『モスラ対ゴジラ』(東宝)のおもな舞台は名古屋で、名古屋城とともにテレビ塔が破壊されてしまうシーンがあります。
平成4年の『ゴジラvsモスラ』(東宝)ではバトラが名古屋テレビ塔を破壊、平成10年の『モスラ3 キングギドラ来襲』(東宝)でも破壊されています。
日没30分前から深夜2:00までの間、ライトアップも実施。また1万1000個のLED灯を使った「煌」(きらめき)は、毎時00分に上から下へ、毎時30分に下から上へ、それぞれ光が流れる様な仕組みになっています。
恋人の聖地、そしてハグスポット100選第1号にも認定。
「内藤多仲の三塔」
名古屋テレビ塔を設計したのは「塔博士」、「耐震構造の父」と呼ばれる建築構造学者の内藤多仲(ないとうたちゅう)。多仲が構造設計を行なった建築物は60年間で500に及びますが塔だけでも2代目の通天閣(昭和31年)、別府タワー(建築当時は別府テレビ塔、昭和32年)、さっぽろテレビ塔(昭和32年)、東京タワー(昭和33年)、博多ポートタワー(建築当時は博多タワー、昭和39年)などがあります。
とくに名古屋テレビ塔、通天閣、東京タワーは、「内藤多仲の三塔」といわれています。
名古屋テレビ塔も当初は今の東京タワーのような紅白の塗装がされる予定でしたが設計者である内藤多仲が美観上の理由から強く反対し銀色になったというエピソードも。
昭和35年の航空法改正で、航空法51条に地上60m以上の塔や煙突は赤白塗装(昼間障害標識)が義務付けられましたが、名古屋テレビ塔はそれ以前の建築ということで、今も銀色に輝いています。
名古屋テレビ塔 | |
名称 | 名古屋テレビ塔/なごやてれびとう |
所在地 | 愛知県名古屋市中区錦3-6-15 |
関連HP | 名古屋テレビ塔公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄名城線・桜通線久屋大通駅から徒歩5分。または地下鉄東山線・名城線栄駅から徒歩5分 |
ドライブで | 名古屋高速都心環状線東新町ランプから約400m |
駐車場 | 愛知芸術文化センター地下アートパーク東海駐車場(512台/有料) |
問い合わせ | 名古屋テレビ塔 TEL:052-971-8546 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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