正式名は覚王山日泰寺(かくおうざんにったいじ)。明治33年にシャム国皇帝(タイ国王)から贈られた仏舎利(釈迦の遺骨)と金銅の仏像を安置するため、明治37年に創建された寺。仏教各派が輪番で管理を行なう日本で唯一の超宗派の寺院で、本尊はシャム国王より下賜された釈迦金銅仏。
シャム(タイ)から贈られた仏舎利を祀る超宗派の寺院
15万平方メートルの広大な境内には昭和59年に落成の本堂、平成9年建立の五重塔、遺骨を安置するガンダーラ様式の奉安塔、八相園と呼ばれる庭園(非公開)、愛知県指定の文化財・茶室草結庵などがあります。
毎月21日は縁日。境内と約600mの参道に露店が100店ほど並びます。
1898年(明治31年)に英領インドピプラーワーでイギリスが古びた骨壺を発見し、古代文字の解読により釈迦のものと判明。翌年、当時王国だったシャム国に寄贈されています。
明治33年、シャム国のラマ5世から仏教国にその仏舎利(遺骨)が分与されるとき、駐シャム公使・稲垣満次郎の尽力で日本にもその一部が分け与えられることになりました。
埋葬する寺院については官民あげての名古屋の誘致運動が功を奏し、名古屋に新寺の建設が決定。
これが覚王山日泰寺で、創建当初は日暹寺(にっせんじ、暹=シャム)でしたが、昭和7年にシャムがタイになったのにともない昭和16年、日泰寺(泰=タイ)に変更されています。
日本の仏教徒全体の宝という意味合いから特定の宗派には属さず、19宗派の管長が3年交代で住職を務めている日本で唯一の珍しい寺となっています。
覚王山日泰寺 | |
名称 | 覚王山日泰寺/かくおうざんにったいじ |
所在地 | 愛知県名古屋市千種区法王町1-1 |
関連HP | 覚王山日泰寺公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東山線覚王山駅から徒歩5分 |
ドライブで | 名古屋高速東山線四谷ランプから約2.7km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 覚王山日泰寺 TEL:052-751-2121/FAX:052-752-1115 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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