愛知県蒲郡市、三河湾国定公園屈指の景勝地が蒲郡沖にある竹島で、65科238種の暖地性植物が繁茂し国の天然記念物に指定されています。周囲約600m、標高22mの竹島は、全長387mの竹島橋で陸と結ばれています。周囲620mの島を一周する遊歩道も用意され、「竹島八景」を歩いて楽しむこともできます。
島全体が八百富神社の神域で自然が護られている
常夜灯が設置された岩棚は名古屋城建設の際に石垣用の石を切り出した跡地。昭和7年に名古屋の繊維問屋「滝兵」(現・タキヒヨー)、5代目・滝信四郎(たきのぶしろう/明治45年、蒲郡クラシックホテルの前身「料理旅館 常磐館」を創業)が橋を寄贈するまでは船で渡っていた竹島は、今も橋を渡るだけで俗界と隔てられた異空間があります。
現在の橋は昭和61年年に架け替えられた2代目。
竹島は、島全体が八百富神社(やおとみじんじゃ=竹島弁天)の境内。
八百富神社は、平安歌人としても名高い藤原俊成(ふじわらのとしなり)が久安元年(1145年)に三河の国司に任ぜられたとき、琵琶湖の竹生島(宝厳寺=当時は神仏習合)から弁才天を勧請したもの。
竹生島、江の島などとともに日本七弁天にも数えられています。
関ヶ原の戦い前には徳川家康も参拝して勝利を祈願したのだとか。
島を一周する竹島遊歩道が整備され(一周30分)、島の西側からは三ヶ根山や日没を眺めるビュースポットになっています。
竹島の名の由来となったスホウチクをはじめ、タブノキ、モチノキ、ヒメユズリハ、カクレミノカゴノキなどのタブ型森林、波打ち際の斜面にはマサキ、トベラの群落、さらにサカキカズラ、キノクニスゲ(日本の北限)などが茂っています。
八百富神社社叢として国の天然記念物に指定。
名称 | 竹島(蒲郡)/たけしま(がまごおり) |
所在地 | 愛知県蒲郡市竹島町 |
関連HP | 蒲郡市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR・名鉄蒲郡駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東名高速道路音羽蒲郡ICから約10km |
駐車場 | 竹島有料駐車場(214台/平日は無料、土・日曜、祝日、GWは有料) |
問い合わせ | 竹島八百富神社社務所 TEL:0533-68-3700 |
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