天皇寺(高照院・四国八十八ヶ所霊場第79番札所)

天皇寺(高照院・四国八十八ヶ所霊場第79番札所)

香川県坂出市西庄町にある真言宗御室派の古刹、天皇寺。寺伝によれば、神話の時代から霊泉として崇められた「八十場(やそば)の泉」近くに、空海が堂宇を建てたのが始まり。「八十場の泉」は寺から50mほど西にあり、元の79番札所だった地です。神仏習合時代の名残りで入口に鳥居が。

崇崇徳天皇社の神宮寺だったという歴史も

天皇寺(高照院・四国八十八ヶ所霊場第79番札所)

長寛2年(1164年)、保元の乱に敗れ、当地に流されていた崇徳上皇(すとくじょうこう=讃岐に配流されたため讃岐院とも)が46歳で崩御。
この時、遺体を冷たい八十場の泉に浸して保存し、腐敗を防ぎ、後に崇徳上皇の冥福を祈願し崇徳天皇社(明治維新後に崇徳上皇を祀ることを廃止し白峰宮と改名)を建立、神宮寺となった寺は、天皇寺と呼ばれるようになったもの。

明治の神仏分離、廃仏毀釈の荒波でいったん廃寺となりましたが、明治20年、末寺の高照院が高照院天王寺に改めて再興。
参道入口には崇徳天皇社の鳥居が建つのは神仏習合時代の名残りです。

四国八十八ヶ所霊場(四国遍路) 霊場間の距離・時間

78番札所・郷照寺(ごうしょうじ/香川県綾歌郡宇多津町1435)・・・(車8km・15分/徒歩6.3km・1時間30分)・・・79番札所・天皇寺(てんのうじ/香川県坂出市西庄町天皇1713-2)・・・ (車7km・15分/徒歩6.3km・1時間30分)・・・ 80番札所・国分寺(こくぶんじ/香川県高松市国分寺町国分2065)

天皇寺(高照院・四国八十八ヶ所霊場第79番札所)
名称 天皇寺(高照院・四国八十八ヶ所霊場第79番札所)/てんのうじこうしょういん
所在地 香川県坂出市西庄町天皇1713
関連HP 四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ
電車・バスで JR八十場駅から徒歩5分
ドライブで 瀬戸中央自動車道坂出ICから約6km
駐車場 6台/有料
問い合わせ 天皇寺 TEL:0877-46-3508
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
郷照寺(四国八十八ヶ所霊場第78番札所)

郷照寺(四国八十八ヶ所霊場第78番札所)

四国の玄関口のひとつとして栄えた香川県宇多津町にある真言宗と時宗の古刹、郷照寺。「宇多津の大師さん」として親しまれる、四国八十八ヶ所霊場第78番札所。神亀2年(725年)、行基開山、弘仁6年(815年)、空海42歳のとき、自刻の尊像を刻んで

国分寺(四国八十八ヶ所霊場第80番札所)

741(天平13)年、聖武天皇の勅願で行基が開いた国分寺のひとつ、讃岐国分寺の後継寺院。弘仁年間(810年〜824年)、空海再興と伝わり、四国八十八ヶ所霊場第80番札所になっています。東西220m、南北240mもの広大な寺域に伽藍が建ち並ぶ

 

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