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岡崎公園

岡崎市の中心に位置する岡崎城跡に整備された公園。城塁や内堀が残り、往時を偲ばれる天守閣も再建されています。岡崎城は家康が生まれた城として知られ、公園内には「家康産湯の井戸」などゆかりの史跡が数多く残り、家康公の銅像や遺言碑も立てられています。日本さくら名所100選、日本の歴史公園100選、日本の都市公園100選に選定。

石垣や空堀は往時のまま

公園となっているのは、岡崎城の本の丸、二の丸(誕生曲輪)、持仏堂曲輪、隠居曲輪など。
江戸時代の建物は現存せず、天守などは戦後の復元ですが石垣や空堀は往時のままで、「日本100名城」にも選定されています。
お城好きならずとも公園内をぜひ一巡してみたいところ。

面積10haの園内には、「日本さくら名所100選」に選定のサクラをはじめ、藤、ツツジ、サツキなどが植栽され、花の名所としても有名。
4月上旬にはソメイヨシノ1700本が咲き、『桜まつり』期間中には夜桜照明も実施され、愛知県下屈指のお花見スポットとして多くの花見客を集めます。
とくに夜桜の美しさは「東海随一」ともいわれています。

「出世ベンチ」で出世祈願!

岡崎公園南側の乙川堤防沿いは、「五万石藤」と呼ばれる1300平方メートルの藤棚があり、開花期にはゴールデンウィーク頃には『藤まつり』が開催されています。

かつて城の入口付近にあったものを移植したもので、岡崎市の市の花も藤です。

本丸跡には復元天守、三河武士のやかた家康館が建ち、二の丸には、市立野外能楽堂が建てられています。
また岡崎城西側の伊賀川のほとりには「東照公産湯井戸」(家康誕生の際の産湯に使ったと伝承される井戸)が残されています。

二の丸から本丸へと公園内を歩くと、廊下橋跡に「出世ベンチ」と名づけられた石のベンチが置かれています。
地元産の良質な御影石を使い、石の町としても有名な岡崎の石職人が造ったベンチです。
竹千代(家康の幼名)、家康と両方に座って、出世を祈願するという仕組み!

♬五万石でも岡崎様は、お城の下まで船が着く

古謡『五万石』で「五万石でも岡崎様は、お城の下まで船が着く」と歌われるように岡崎城は矢作川の水運を利用していました。
吉良の塩は舟で岡崎城下まで運ばれ、八丁味噌の材料として使われたほか、岡崎の塩座でチェックを受けさらに矢作川・巴川上流へと運ばれたのです。

岡崎公園の南側を流れる乙川は矢作川に注ぐ支流ですが、舟はこの乙川に入り、御用土場(土場は港の意)で荷の積み下ろしが行なわれました。
河畔には御用土場跡も残るのでお見逃しなく。

公園の西側を流れる伊賀川の河川敷など岡崎公園一帯は、NHK連続テレビ小説『純情きらり』(平成18年)のロケ地にもなっています。

岡崎公園
名称岡崎公園/おかざきこうえん
所在地愛知県岡崎市康生町561
関連HP岡崎市公式観光サイト
電車・バスで名鉄名古屋本線岡崎公園駅から徒歩10分
ドライブで東名高速道路岡崎ICから約3kmで岡崎公園
駐車場岡崎公園駐車場(229台/有料、8:30〜21:30)
問い合わせ岡崎城 TEL:0564-22-2122/FAX:0564-22-2201
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

岡崎公園・廊下橋

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった家康生誕の城・岡崎城の持仏堂曲輪(じぶつどうくるわ)と本丸・天守を結ぶ橋が、廊下橋。江戸時代には屋根付きの廊下橋が架橋され、明治44年に土橋となりましたが、大正9年、現在の石造アーチ橋に架け替えられていま

岡崎公園・からくり時計塔

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった岡崎城・本丸跡に建つ三河武士のやかた家康館。三河武士のやかた家康館前にあるのが、からくり時計塔。平成2年に完成した高さ5.5mの時計塔で、9:00〜18:00の間の毎時00分・30分に徳川家康が能を舞い、

天下人家康公出世ベンチ

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった家康生誕の城・岡崎城の持仏堂曲輪にあるのが、天下人家康公出世ベンチ。岡崎は、室町時代後期に遡るという石工の町。ベンチは岡崎の石工の技を集めたもので、天守を背後に、左に若き日の家康(竹千代像)、右に天下人と

東照公えな塚

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった岡崎城・坂谷曲輪(さかたにくるわ)にあるのが、東照公えな塚。徳川家康は死後、仏式の山王一実神道により、東照大権現という神号で祀られましたが、家康の胞衣(えな=へその緒・胎盤)を埋めたと伝わるのが、生誕地で

東照公産湯の井戸(徳川家康産湯の井戸)

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった一角、岡崎城の坂谷曲輪(さかたにくるわ)に現存するのが、東照公産湯の井戸(徳川家康産湯の井戸)。東照公とは、死後、東照大権現として祀られた徳川家康のことで、天文11年12月26日(543年1月31日)、岡

東照公遺訓碑

愛知県岡崎市、岡崎公園の中心、岡崎城本丸跡に立つのが、東照公遺訓碑(とうしょうこういくんひ)。徳川家康は没後、東照大権現として祀られたため、東照公とは徳川家康のこと。つまりは徳川家康の遺言を刻んだ石碑で、昭和11年4月16日に建立されたもの

徳川家康公像(岡崎公園)

愛知県岡崎市、岡崎公園内に立つのが、徳川家康公像。徳川家康は、天文11年12月26日(1543年1月31日)、岡崎公園内二の丸(現在の能楽堂あたり)で生誕。昭和40年、『家康公350年祭』で建立されたのが岡崎公園の徳川家康公像で、碧海郡桜井

家康公生誕祭|岡崎市|2024

2024年12月21日(土)〜12月22日(日)、愛知県岡崎市の岡崎公園周辺で『家康公生誕祭』が行なわれます。徳川家康は天文11年12月26日(1543年1月31日)、寅の刻(午前4時頃)に岡崎城(現・愛知県岡崎市)で生誕。生誕地の岡崎市で

伊賀川桜堤

愛知県岡崎市街を流れる伊賀川の堤にある桜並木。「昭和の花咲かじいさん」、「岡崎の花咲かじいさん」と呼ばれた伊賀町の紡績業(後に石油販売業)・佐々木今朝吉(ささきけさきち/昭和40年4月17日没)さんが、昭和14年から翌年にかけて堤に2600

岡崎の桜まつり|2025

2025年3月26日(水)~4月6日(日)、愛知県岡崎市で『岡崎の桜まつり』が開催されます。約800本のソメイヨシノが、岡崎城のある岡崎公園一帯と伊賀川堤を中心に咲き誇り、夜桜の情景は東海随一。メイン会場の岡崎公園は日本さくら名所100選に

三河武士のやかた家康館

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった岡崎城・本丸跡に建つのが、三河武士のやかた家康館。徳川300年を築いた徳川家康の人間像と、その歴史を家康とともに歩んだ三河武士を紹介する博物館。岡崎城の本丸跡、復興天守に寄り添うように建つ、ミュージアムで

岡崎城

岡崎城(愛知県岡崎市)は、徳川家康が出生した城として有名。天守は明治時代に取り壊され、現在の天守は、昭和34年の再建で、1617年(元和3)に本多忠利が再建したものをモデルとしたもの。2〜4階は、江戸時代の岡崎を紹介する資料館として公開され

 

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