岡崎公園・廊下橋

岡崎公園・廊下橋

愛知県岡崎市康生町、岡崎公園となった家康生誕の城・岡崎城の持仏堂曲輪(じぶつどうくるわ)と本丸・天守を結ぶ橋が、廊下橋。江戸時代には屋根付きの廊下橋が架橋され、明治44年に土橋となりましたが、大正9年、現在の石造アーチ橋に架け替えられています。

大正9年に架橋された石造アーチ橋が現存

岡崎公園・廊下橋
清海堀(空堀)

本丸北側の持仏堂曲輪は、徳川家康が妙源寺(岡崎市大和町にある真宗高田派の寺で、三河一向一揆の際に妙源寺に身を隠して難を逃れています)から譲り受けた恵心僧都(えしんそうず=源信)作の阿弥陀仏を安置した堂があったことが名の由来の曲輪で、天下人家康公出世ベンチが配されています。
持仏堂曲輪は廊下橋を介して本丸天守に通じ、間には康正元年(1455年)、松平氏の北方からの進出をにらみ岡崎城を築城、堀を築いた西郷頼嗣(さいごうよりつぐ・清海入道/三河国守護仁木氏の守護代)の名の付いた清海堀(空堀)が切られています。
この清海堀に架けられたのが廊下橋ですが、天守へと直結する堀に橋が架かっていたのも珍しい例です。
東海道で大河に架けられた橋も、岡崎城の脇を流れる矢作川の矢矧橋(やはぎばし=現・矢作橋)のみだったので、神君・家康公の誕生の城ということが反映していたのかもしれません。

持仏堂曲輪は、数少ない家康在城時の岡崎城の構造が残される場所であるとともに、家康時代から持仏の阿弥陀仏を安置する堂のあったパワースポットでした。
持仏堂曲輪から二の丸 に通じる門、土塀の基礎部分の石垣は、家康時代のままのものがあるのでお見逃しなく。

岡崎城は、明治維新後、本多子爵家の所有となり、明治時代末に岡崎町へ貸与。
大正7年に岡崎市へ譲渡されているので、石造アーチ橋としての廊下橋は、岡崎市の所有となった直後に架橋されていることに。

岡崎公園・廊下橋
名称 岡崎公園・廊下橋/おかざきこうえん・ろうかばし
所在地 愛知県岡崎市康生町561
関連HP 岡崎市公式観光サイト
電車・バスで 名鉄東岡崎駅から徒歩15分。または岡崎公園駅から徒歩10分
ドライブで 東名高速道路岡崎ICから約3km
駐車場 岡崎公園駐車場(229台/有料、8:30〜21:30)
問い合わせ 岡崎城 TEL:0564-22-2122/FAX:0564-22-2122
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

岡崎公園

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岡崎城

岡崎城(愛知県岡崎市)は、徳川家康が出生した城として有名。天守は明治時代に取り壊され、現在の天守は、昭和34年の再建で、1617年(元和3)に本多忠利が再建したものをモデルとしたもの。2〜4階は、江戸時代の岡崎を紹介する資料館として公開され

東照公産湯の井戸(徳川家康産湯の井戸)

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東照公遺訓碑

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