半田蔵の町並み(ミツカン工場群)

半田蔵の町並み(ミツカン工場群)

愛知県半田市、半田運河沿いに続くのが半田蔵の町並み(ミツカン工場群)。国道247号の半田大橋から南に続く川のような半田運河沿いに黒板囲いの蔵が続く、「蔵の町」と呼ばれる半田の中心地。古来から盛んだった醸造業や繊維業が今へと受け継がれています。

経済産業省の近代化産業遺産認定の工場群

半田蔵の町並み(ミツカン工場群)

半田運河の源兵衛橋と船方橋の間の両岸は文化元年(1804年)創業、酢で知られる「ミツカン」(株式会社Mizkan)の醸造場。
三本線の下に丸を配したミツカンのロゴは、明治20年5月26日に登録商標になった歴史あるトレードマーク。
中埜家の家紋(丸に算木=○の中に三本線)をアレンジし、酢の命でもある「味」、「利き」、「香り」と、○は「天下一円にあまねし」を意味しています。

ミツカン工場群周辺を歩けば、ぷんと芳しい酢の香りが漂っていますが、「半田の酢と酒、蔵の町」として、環境省の「かおり風景100選」にも選定されています。

日本唯一の酢の博物館、「MIZKAN MUSEUM(ミツカンミュージアム)」もあり事前予約で見学も可能です(有料施設)。

ミツカン工場群は、半田赤レンガ建物(旧カブトビール工場)とともに「伝統食品の近代化や新たな食文化の創造に挑んだ中部・近畿の食品製造業の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化産業遺産にも認定(ミツカンはビール事業にも参入し、半田に丸三麦酒を創業)。

昭和18年公開、黒澤明監督の監督デビュー作となる『姿三四郎』は、江戸時代の面影を残すミツカン工場群の前で撮影されています。

半田運河沿いに「半田蔵のまち散策コース」を北に歩けば「國盛 酒の文化館」(中埜酒造)、明治22年築の旧中埜半六邸、半六庭園もあります。

半田蔵の町並み(ミツカン工場群)

江戸で絶賛され、握り寿司のブームを生んだ「尾州半田の酢」

知多半島では江戸時代、大野、半田を中心に酒造業が盛んでとくに尾州廻船が江戸へと荷を積み出した半田は、その地の利を生かして酒造業で栄えていました。
中埜又左衛門が、酒の搾り粕を原料に安価な粕酢を生み出し、当時高価だった米酢に代わる「早すし」(握り寿司)の酢として売り出すと、「風味や旨みがすし飯に合う」と評判になり、江戸前寿司の流行を生み出したのです。
こうして半田は、今も続く酢醸造のメッカに。

「ミツカン」の祖である中埜又左衛門が江戸に粕酢を出荷し始めたのは文化7年(1810年)頃のこと。
中埜又左衛門は、嘉永7年11月4日(1854年12月23日)に発生した安政東海大地震と、その翌年の大水害で荒廃した半田の復興に資金を投じて尽力し、半田運河の修復も手掛けています。
つまり、半田運河と醸造蔵の情景は、江戸で絶賛された「尾州半田の酢」を送り出した往時の面影を今に伝えている景観なのです。

半田運河周辺地区は、半田市の景観形成重点地区に指定され、景観条例でその保全が図られています(平成29年度の都市景観大賞を受賞)。

半田蔵の町並み(ミツカン工場群)
名称 半田蔵の町並み(ミツカン工場群)/はんだくらのまちなみ(みつかんこうじょうぐん)
所在地 愛知県半田市新栄町
関連HP 半田市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR武豊線半田駅から徒歩7分で源兵衛橋。名鉄河和線知田半田駅から徒歩12分で源兵衛橋
ドライブで 南知多道路半田ICから約5km
駐車場 蔵のまち東駐車場(247台/無料)
問い合わせ 蔵のまち観光案内所 TEL:0569-32-3264
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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