愛知県豊川市にある前方後円墳が船山古墳(船山1号墳)。5世紀後半頃(古墳時代中期)の築造で、墳丘長95mは東三河では最大。周辺には三河国府跡(曹源寺)、三河国分寺跡、三河国分尼寺跡(三河国分尼寺跡史跡公園)があり、古代の三河の中心地だったことがわかります。
被葬者は東三河を統治した穂国造・菟上足尼か!?
道路拡張などで後円部(上宿神社側)と前方部(豊川信用金庫側)がともに削られ往時の姿をとどめていません。
墳丘には40基の円筒埴輪が並び、葺石が敷かれていたことがわかっています。
墳丘くびれ部の左右両側には造り出しと呼ばれる祭祀の場所があり、食物供献儀礼遺物が出土。
このことから畿内(ヤマト王権)との関係性がわかりますが、被葬者は東三河一帯を支配したヤマト政権の地方官(国造)である穂国造(ほのくにのみやつこ)・菟上足尼(うなかみのすくね)に比定する説もありますが定かでありません。
『先代旧事本紀』巻十国造本紀の穂国造条に、雄略天皇の時代に菟上足尼を穂国造に任じたとありますが、『先代旧事本紀』自体が平安時代に書かれた偽書とする説が有力なため、穂国造の設置時期なども謎となっています。
船山古墳 | |
名称 | 船山古墳/ふなやまこふん |
所在地 | 愛知県豊川市八幡町上宿37 |
関連HP | 豊川市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄国府駅から徒歩5分 |
ドライブで | 東名高速道路音羽蒲郡ICから約5km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 豊川市地域文化広場ふるさと資料館 TEL:0533-85-3775 |
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