千波湖

千波湖

茨城県水戸市、偕楽園近くにある湖が千波湖(せんばこ)。周囲3.1kmの千波湖は、水戸藩主・徳川斉昭(とくがわなりあき)も偕楽園からその風景を楽しんだという風光明媚な場所。春の桜、夏の青葉、そして秋の紅葉が青い湖面との美しいコントラストを作り出しています。そして冬には白鳥の飛来地になっています。

偕楽園エリアと一体化した広大な公園に

藩政時代には千波湖と桜川は水戸城の外堀の役割を果たしていました。
法律上は現在も湖沼ではなく、桜川(河川)の一部に。

往時に比べて埋め立てが進みましたが、周辺は千波公園として整備され、水戸市民の憩いのスポットになっています。
噴水、ふれあい広場、さくら広場、ハナミズキ広場、せせらぎの広場、遊具が備わった少年の森、水戸市民のジョギングやウォーキングの場にもなっています。
湖畔一周3.0kmの千波公園コース(いばらきヘルスロード指定コース)は、所要45分。
桜はソメイヨシノなど750本が植栽され、開花期にはライトアップも実施されます。

また、千波湖の西側は「黄門像広場」として整備され、「好文cafe」、親水デッキ、徳川光圀公像、徳川斉昭公・七郎麻呂(慶喜公)像などが配され、観光の拠点になっています。
石川貸ボート店も西岸にあり、車でアプローチするなら千波湖西側駐車場の利用が便利です。

千波湖の南西部にある「ふれあい広場・さくら広場ゾーン」には、引退したD51 515蒸気機関車も置かれていますが、昭和16年に鉄道省大宮工場で製造され、実際に茨城県内を走っていたSLです。

湖の南東岸には縄文時代前期の貝塚である柳崎貝塚(やなぎざきかいづか)も見つかっていて、古代から人の営みがあったことがわかっています。

ちなみに千波湖から北に伸びる西の谷は、水戸城の外堀の跡で、現在は薬草園などが築かれています。

名称 千波湖/せんばこ
所在地 茨城県水戸市千波町
関連HP 千波湖公式ホームページ
電車・バスで JR水戸駅から徒歩20分
ドライブで 常磐自動車道水戸ICから約9km
駐車場 592台/有料(観梅期間は2295台駐車可能、観梅期を除き一部無料あり)
問い合わせ 水戸市公園緑地課千波湖管理室 TEL:029-232-9214/FAX:029-224-1116
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

水戸城

徳川御三家・水戸徳川家の居城、水戸城は、北を那珂川、南を千波湖に挟まれた、日本最大級の土造りの城。大規模な土塁と深い堀によって防備された城で、江戸時代には三階櫓が代用天守として水戸のシンボルになっていました。土塁や堀、藩校弘道館や薬医門など

偕楽園

幕末の名君として知られる第9代水戸藩主・徳川斉昭(とくがわなりあき)が天保13年(1842年)に民衆とともに楽しむために造園した庭園。100品種3000本にも及ぶ梅林が圧巻。開花期も長く、2月中旬〜3月まで美しい梅の花が次々に咲き楽しむこと

 

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