名古屋市の中心部、愛知県名古屋市中区栄2丁目にある公園が、白川公園。「芸術と科学の杜」という愛称が付けられているのは、公園内に名古屋市美術館、名古屋市科学館があるから。名古屋大空襲で焼けた白川町に戦後、アメリカ軍の住宅が建設され、その跡地を公園にしたものです。
戦後はGHQの住宅「キャッスル・ハイツ」があった地
昭和15年の紀元2600年記念事業として、それまでは寺町だった白川町に防空緑地公園(事業面積6.15ha)を計画したのが公園としての始まり。
計画地内には18の寺、民家287世帯があったため、昭和17年9月、80世帯移転が完了した時点で、公園として完成せず、残っていた建物も空襲で焼失し、終戦を迎えています。
昭和22年、周辺の焼け野原も合わせてGHQ(連合国軍総司令部)上級将校の家族住宅「キャッスル・ハイツ」(アメリカ村・132世帯)が築かれました(名古屋市は中部地方で唯一、GHQが進駐した都市)。
アメリカ軍は名古屋市の都市計画を知り尽くしていて、名古屋城近く(名古屋観光ホテルを接収し司令部を設置)、公園予定地だった場所に将校の住宅を築いたのです。
昭和33年に返還され、南半分を都市公園として整備したのが白川公園です(北半分は元地主に返納)。
噴水「虹の舞・白川」、白川公園彫刻プロムナードなどが配された都会のオアシスになっています。
白川公園彫刻プロムナードには、イギリスの作家バリー・フラナガンの《ボールをつかむ爪の上の野兎》、ホルスト・アンデス《名古屋のための5つの人体》、西雅秋《鉄・震・振》、高藤鎮夫《花の精》、戸谷成雄《地下の木》、新宮晋《風のまつり》、イサム・ノグチ《魂》、アントニー・ゴームリー《接近V》などが設置され、ちょっとした展覧会を眺めるような気持ちになります。
白川公園 | |
名称 | 白川公園/しらかわこうえん |
所在地 | 愛知県名古屋市中区栄2-17 |
関連HP | 大島造園土木公式ホームページ |
電車・バスで | 名古屋市営地下鉄伏見駅から徒歩5分 |
駐車場 | 白川公園駐車場(有料)、若宮大通公園白川前駐車場(有料) |
問い合わせ | 大島造園土木 TEL:052-221-1356/FAX:052-221-1380 |
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