秋田県南秋田郡五城目町(ごじょうめまち)で、 2、5、7、0の付く日に行なわれる十二斎市が五城目朝市。五城目町は、中世には5つの城を有したと伝わる歴史ある町。下タ町通り(通称「朝市通り」)で開催される朝市の歴史も古く、戦国時代初期の明応4年(1495年)にまで遡るといわれています。
山里の幸、日用品が揃う伝統の朝市
一帯を治めた地頭・安東季宗(あんどうむねすえ=出羽湊を起点に秋田郡を領有、男鹿市の増川八幡神社を創建)が「市神」を祀らせ、市を開いたのが始まりとされています。
安東氏の居城・馬場目城が滅んだ後、天正16年(1588年)頃、統治者となった藤原氏の居館・砂沢城(五十目城)の城下町・五十目(五城目)に移されています。
江戸時代には、五十目(五城目)が久保田と能代、槍山の中間、そして阿仁鉱山への物資補給の中継地として発展。
以前は月に6回開かれた六斎市でしたが、戦後、 2、5、7、0の付く日に行われる十二斎市(月におよそ12回開かれる市)に変更され、現在も正月2日から毎月2、5,7、0の付く日の午前中(7:00頃~正午頃)には、約50軒もの店が軒を連ねた活気あふれてる市が開かれています。
さらに、5月4日『祭市』、 8月13日『盆市』、12月31日『歳の市』と臨時市が3回開催され、全国的にはまだまだ知られていませんが、歴史、その活気とも日本を代表する朝市のひとつです。
地元産の山菜やきのこ、渓流で獲れたイワナやヤマメ、近郊の農家が端正込めて育てた野菜や米などが、所狭しと並ぶほか、包丁やザルなど日用品も豊富。
また5月中旬には『山菜まつり』、6月中旬の『市神まつり』、7月中旬の『みずたたきまつり』(みずたたき=五城目名産の山菜・みず=うわばみそうをねばりが出るまで包丁で叩き、みそ、山椒などで味付けたもの)、10月中旬の『きのこまつり』、2月中旬の『あったか鍋まつり』など、各種イベントも楽しみ。
五城目朝市 | |
名称 | 五城目朝市/ごじょうめあさいち |
所在地 | 秋田県南秋田郡五城目町下タ町 |
関連HP | 五城目町公式ホームページ |
ドライブで | 秋田自動車道五城目八郎潟ICから約3km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 五城目町商工振興課 TEL:018-852-5222/FAX:018-852-5369 |
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