サイトアイコン ニッポン旅マガジン

八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館

八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館

中心部を流れる馬淵川(まべちかわ)と新井田川(にいだかわ)沿いに古代から近世にかけての遺跡が残る八戸市。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産となる是川石器時代遺跡のガイダンス施設で、世界遺産関連資産の長七谷地貝塚、さらに古代の丹後平古墳群、中世の根城跡に関数する紹介もあります。

注目は国宝に指定された「合掌土偶」

国宝に指定の「合掌土偶」

縄文時代の植生や暮らしを紹介する「縄文くらしシアター」、是川中居遺跡出土の木胎漆器・籃胎漆器・漆塗り土器で、「うるしの美」を紹介するなど、単なる展示館ではなく、美術館のようなお洒落な展示スタイルになっています。

中居遺跡の発掘現場も、土層の剝ぎ取り断面の壁面展示や沢跡の木製品の出土状況を床面にグラフィックに表現。

なかでも注目は「国宝展示室」。
平成元年7月、是川遺跡の対岸に位置する風張1遺跡(住居跡は253軒発見)の緊急発掘調査で出土したのが、「合掌土偶」。
住居の片隅に置かれた様な状態で完全な形で出土した縄文時代後期後半(約3500年前頃)の土偶です。
座った状態で両腕を膝の上に置き、正面で手を合わせ、指を組んだポーズ(合掌のポーズ)を取っていることから「合掌土偶」と呼ばれています。

全身に赤色顔料が塗布され、割れた部分には天然の接着剤であるアスファルトにより修復した痕跡が残っています。

座った状態で合掌する姿勢の土偶の完形品は国内唯一であることとあわせ、出土状態が明らかであるなど学術的価値の極めて高い土偶であるため、平成21年、国宝に指定され、是川縄文館で展示されています。

八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館
名称 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館/はちのへしまいぞうぶんかせんたーこれかわじょうもんかん
所在地 青森県八戸市是川横山1
関連HP 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館公式ホームページ
電車・バスで JR八戸駅から南部バスで是川縄文館下車
ドライブで 八戸自動車道八戸ICから約3.7km
駐車場 90台/無料
問い合わせ 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館 TEL:0178-38-9511/FAX:0178-96-5392
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

国宝五大土偶とは!?

縄文時代早期に出現し、弥生時代の到来とともに姿を消した土偶。文化庁によれば、国内の縄文遺跡から出土した土偶は1万5000個以上。そのなかで中空土偶(北海道)、合掌土偶(青森県)、縄文の女神(山形県)、縄文のビーナスと仮面の土偶(長野県)が、

日本三大土偶とは!?

縄文時代に作られた素焼きの人形、土偶。北海道函館市・著保内野遺跡(ちょぼないのいせき)出土の「中空土偶」、青森県八戸市・風張1遺跡の「合掌土偶」、長野県茅野市・棚畑遺跡(たなばたけいせき)出土の「縄文のビーナス」が日本三大土偶といわれ、いず

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」 全17遺跡 年代順リスト

世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産となる北海道6遺跡、北東北11遺跡のすべての遺跡を年代順に紹介。狩猟文化といわれる縄文時代ですが、1万数千年の間に、土器が生まれ、定住が始まり、ムラに墓域が築かれ、さらに拠点集落が誕生する

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」 全17遺跡 地域別リスト

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」は津軽海峡を挟んだ北海道の南部と、北東北の縄文遺跡17遺跡が構成資産。縄文時代、日本の人口は北日本に集中していたともいわれますが、温暖な縄文時代には、北海道・北東北に豊かな漁業資源、森の恵みがあったので

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」 北東北11遺跡

氷河期の終焉とともに、石器を主な道具としていた旧石器時代は終わりを告げ、1万5000年ほど前に縄文時代が始まりました。世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のうち、北東北には11遺跡があり、そのうち8遺跡が青森県、2遺跡が秋田県、

是川石器時代遺跡

青森県八戸市是川中居にある縄文時代の遺跡群が是川石器時代遺跡(これかわせっきじだいいせき)。縄文時代晩期中心の中居遺跡、前期・中期の一王寺遺跡、中期の堀田遺跡の総称が是川石器時代遺跡(是川遺跡)で、国の史跡、世界文化遺産「北海道・北東北の縄

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了